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※当記事は幻影戦争のネタバレを含むから注意!
FFBE幻影戦争の、剣と魔法のメインストーリーを追う記事!
今回は、メインストーリー 第3部 第4章 第3節 “アライアの決意”のまとめ!
各バトル毎のシナリオ概要と感想を記していくよ!
死者蘇生
エキシア1
サーダリーは、アードラ大陸に散らばるクリスタルから、
あらゆる手を尽くして魔力をかき集めていた。
すべては、時のクリスタルにかすかに残された
エキシアの魂を増幅させるため。
準備は、ついに整った。
サーダリーとエキシアの永遠の幸福が幕を開けるのは、もはや秒読みだった。
ドランドたちから奪った古代遺物の短剣を、
サーダリーは、エキシアの魂が宿る時のクリスタルへと突き立てる。
――エキシアは、目を覚ました。
サーダリーは心からの笑顔を浮かべ、エキシアへと歩み寄る。
だが、エキシアは一歩、また一歩と後ずさった。
「あなたは、私の覚えているサーダリーじゃない」
エキシアは、はっきりとサーダリーを拒絶する。
エキシアは、死んでいたわけではなかった。
時のクリスタルの中で、常に“生きよう”としていた。
そしてその間、ずっとサーダリーのことを見ていた。
サーダリーは、変わってしまった。
エキシアは、
サーダリーが自分を蘇らせるために犯した罪の数を、
一つひとつ、数えていた。
罪を犯すたびに、
胸に刃を突き立てられるような痛みが走る。
やがてエキシアは、
「生きたい」という気持ちよりも、
「死んでしまいたい」と思うようになっていた。
サーダリーは、エキシアに謝罪する。
自分の非を認め、二人でやり直そうと懇願する。
しかし、エキシアはそれを拒む。
なぜならエキシアは、
サーダリーがテセラの地へ舞い戻ろうとしていることを、
すでに知っていたからだ。
エキシアは、
アードラの地に骨を埋める覚悟でテセラを出てきた。
アードラで、たくさんの思い出を作ってきた。
それなのに、
サーダリーは、そのすべてを捨てようとしている。
エキシアは告げる。
「私は、サーダリー。
あなたを、絶対に許さない」
呆然と立ち尽くすサーダリーを置いて、
エキシアはどこかへと旅立とうとする。
しかし――
《囁き》は、エキシアを止める。
力づくでも、
サーダリーのそばに縛りつけるために。
数多の物語において、死者蘇生がうまくいくことは少ない。
化け物になったり、
記憶を失ったり、
同一人物のようで別人だったり。
さまざまなパターンがある中で、
本作の死者蘇生は、驚くほど正確に成功している。
この一点において、
エキシアの復活は、
オイラとしても思わずガッツポーズするほど嬉しかった。
サーダリーは、何度も人生をやり直し、
血反吐を吐くような思いで生きてきた人物。
そんな彼の、最愛の人が蘇った。
それだけで、喜ばずにはいられない。
確かにサーダリーは、今、道を誤っている。
神になろうとしているし、やっていることも許されない。
それでも、
彼の内にある善性は、とても尊いものだと思う。
少なくとも、オイラは“推せる”。
だからこそ、
エキシアが蘇ったこと自体は、
手放しで喜んでいいはずなんだよ。
でも――
エキシアの立場に立てば、
自分を蘇らせるために、
罪のない多くの人が犠牲になっているなんて、
たまったものじゃないよね。
エキシアがサーダリーを許せないのは、
あまりにも当然のこと。
それでも、
サーダリーにも、エキシアにも、
幸せになってほしいと思ってしまう。
だからオイラは、
胸をかきむしりたくなるほど、もどかしい。
手を伸ばした分、
別の手を、離すことになる――。
※バトルのみでシナリオ無し
エキシア2
バトルのみでシナリオ無し
あなたも私
「私」であること
エキシアは理解している。
《囁き》が、自分の複製として生み出されたホムンクルスであることを。
だからこそ、不思議でならなかった。
《囁き》ならば、
自分の気持ちを、誰よりも理解できるはずだ。
それなのに、なぜ引き止めるのか。
問いかけに対し、
《囁き》は静かに答える。
「私は、あなたではない」
しかしエキシアは、その言葉を否定する。
「あなたは、私だ」
もし“私であること”を恐れるなら、
私は、私でいられなくなる。
そして、あなたも――。
そう、静かに、しかし力強く告げると、
エキシアはその場を去っていく。
エキシアの言葉は、難しい。
エキシアにとって《囁き》とは、
やはり“エキシア”なのだろうか。
それが何を意味するのか、
分かりそうで、どうしても分からない。
そのもどかしさが、残る。
もっとも、
サーダリーからすれば、
二人はまったくの別物なのだろうけどね。
ブロンウィルとシェルヴァ
聖職者として
ブロンウィルとシェルヴァは、
いまだ牢の中に囚われていた。
だが《囁き》は、
「エキシアを連れ戻すこと」を条件に、
二人を牢から解放する。
解放されたシェルヴァは、
エキシアとの約束を反故にし、
テセラへ帰還することをブロンウィルに提案する。
シェルヴァは、現実的な思考をする人物だ。
感情よりも状況を優先し、
生き残るための最善手を選ぶ。
一方でブロンウィルは、
目の前の出来事を一度受け止め、
その意味を理解しようとする知性派のキャラクター。
おいらとしては、
サーダリーに一定の理解を示すブロンウィルを、どうしても推したくなる。
サーダリーは、
ただの私欲のためにクリスタル教会を武装組織化したわけじゃない。
アードラ大陸どころか、
世界そのものを救おうとして、天異と戦ってきた人物だ。
確かに、今は道を踏み外している。
けれど、彼のこれまでの人生は、
多くの人に称賛されてもおかしくないものだと思う。
ただ――
今回の時間軸におけるサーダリーは、
私利私欲のために動いていると言われても、
否定しきれない立場にいる。
だからこそ、
シェルヴァの判断を責めることはできない。
どちらが正しい、ではない。
どちらを選ぶか、という話でもない。
どちらかに寄るたび、
必ず何かを失うのがもどかしい…。
義姉妹の誓い
それはちょっと……
グリファード、アライア、オルドアの三人は、
隠密行動として森の中を進んでいた。
その最中、
オルドアはアライアに、
義姉妹の誓いを交わそうと提案する。
しかしアライアは、
その申し出をやんわりと拒否。
リケロス城へと足を運ぶ。
たしかに、
マシュリーとグラセラは義姉妹の誓いを交わしている。
でもそれは互いが命がけで、
互いを守り合った末に結ばれた関係だった。
すれ違っていた二人は、
戦争という極限の中で、確かに理解し合った。
でも――
アライアとオルドアは、
そこに至るまでのステップを、まったく踏んでいない。
だからこそ、
アライアの反応はごく自然だと思う。
このやり取りは、
オルドアのどこかズレた感覚がよく表れている描写だった。
そして、
そんなところがあるからこそ、
オルドアを好きになる人も多いんだろうな、とも思う。
ジェーダンの妻、アライア
王妃なのだから1
グリファード、アライア、オルドアは、
リケロス城へとたどり着く。
城では、ラルドーとエルシュラが三人を出迎えた。
そして、床に伏せるジェーダンの姿があった。
その姿を目にした瞬間、
アライアはただ「ごめんなさい」と、
ひたすらに謝罪を繰り返す。
そして――
アライアは、覚悟を決める。
向かう先は、
ハインドラの王である兄、オベロン。
だがそれは、
オベロンの妹として会いに行くのではない。
ジェーダンの妻として。
そして、ランダルの王妃として――
会いに行くのだ。
オベロンに裏切られ、
倒されたジェーダンが、ついに姿を現した。
目覚めることのない眠りについているかのような、その姿。
それを前にしたアライアの覚悟は、凄まじい。
かつて、
ジェーダンに反旗を翻したアライアは、もういない。
そこにいるのは、
ジェーダンの妻として、
王妃として、覚悟を決めたアライアだ。
その姿は、
ランダルに明るい未来を想像させてくれる。
ジェーダン推しの人なら、
きっと嬉しくなる場面だと思う。
※バトルのみでシナリオ無し
王妃なのだから2
バトルのみでシナリオ無し
モント、動く
揺るがない決意1
モントたちは、
天異への対策について協議を重ねていた。
天異は休息中であっても瘴気を放つため、
近づくこと自体が極めて困難だ。
しかし、風上からであれば接近が可能だという報告がもたらされる。
そこで、
天異が現在どのような状態にあるのかを調査することが重要と判断され、
その任務は、アリムたちサイガ衆に託される。
アリムは言い切る。
この世から戦をなくしたい――
そのモントの考えに、強く共感したのだと。
あのオベロンですら、
天異の前では何もできずに屈した。
モントは冷静に分析する。
あの場にリオニスがいたとしても、
結果は変わらなかっただろう、と。
圧倒的な戦力不足を補うには、
リオニス、ホルン、オウィス、
そしてウェズエット――
それだけでは、到底足りない。
ハインドラとランダル。
さらには、教会にまで協力を要請する必要がある。
サイガ衆がリオニスに合流してくれたことは、素直に嬉しい。
主人公ムーブ極まりないアリムが来てくれたのも、心強い。
モントの冷静さも、実に秀逸だ。
各国の力を結集しなければ、
天異には勝てない――
その判断が、きちんとできている。
でも。
今のモントの判断は、
かつてのサーダリーそのものなんだよ。
そして、
今の天異は、かつての天異よりも、さらに進化している。
このままじゃ、絶対に勝てない。
仮に、
六振りの刀を集める流れになったとしても、
勝てるとは思えない。
忌刀マサチカを手に入れたとしても、
それで決着がつくとも思えない。
こちらの想像の範疇を超えてくる、
強力な“何か”がなければ、
とてもじゃないけど、勝てない。
かつてのサーダリーの生き様を知っているプレイヤーと、
今、この物語を生きているモントたち。
その間にある認識の齟齬が、
あまりにも大きくて、もどかしい。
心が、
一歩引いて見てしまう。
※バトルのみでシナリオ無し
揺るがない決意2
バトルのみでシナリオ無し
カミッロの武者修行とオベロンの銃
取り消す
カミッロは、オウィス城を後にした。
東方へ、修行に向かうためだ。
心も、技も、
一から鍛え直そうと決めていた。
「俺は、お前に認めてもらいたい」
「頑張ったな、私の見込んだ通りだって――言ってほしい」
秘めていた想いを、
カミッロはエルシレールに告げる。
だが、
エルシレールは眠っていて、その言葉を聞いていない。
肩を落とすカミッロ。
その場に、
ハインドラの牙刹六陣、レズニックが通りかかる。
彼はただ一言、
かつてモントを「無能な王」と評したことを、
取り消しに来たのだと告げる。
それだけを言い残し、
レズニックは足早に去っていった。
カミッロは、
眠っているエルシレールに、もう一度語りかける。
「俺は、お前を守りたい」
「だから強くなる」
「お前が笑顔でいられるように――待っててくれ。誓う」
そう言って、カミッロは立ち去る。
そして、
エルシレールは、そっと“寝たふり”をやめる。
一方――
寝込んでいたオベロンが、目を覚ました。
夢を見たという。
本物のジェーダンが姿を現さないのは、
本物のジェーダンにふさわしい銃が、
まだ存在していないからだ。
舞台が整わなければ、
役者が姿を現さない。
それは道理だ、とオベロンは語る。
ジェーダンにふさわしい銃とは、
“砲手の限界を試すもの”。
射出される魔法弾を生み出すためには、
常人を超越した魔力を持つ砲撃手が必要だ。
さらには、その凄まじい反動を、
軽々と受け止められる肉体も求められる。
そして――
それを扱える存在こそが、本物のジェーダンなのだ。
究極の銃を手にした本物のジェーダンが、
天異を屠る。
そんな夢を、オベロンは見た。
金に糸目はつけない。
オベロンによる、最高の銃の製作が、今始まる。
カミッロ。
女好きで、お調子者だと思われていた彼が、
たった一人の女性のために、微力を尽くそうとしている。
そういう信念――
嫌いじゃない。
一方で、オベロン。
正直、
錯乱したのかと思った(ぇ
モントが、
各国の力を集結させ、
人々の力を結集することで勝とうとしているのに対し、
オベロンは、たった一人の英雄にすべてを託そうとしている。
個人的には、
一人の英雄が、強大な怪物を打ち倒す――
そういう物語にこそロマンを感じる。
だから、支持したい気持ちも、確かにある。
けれど、
現実が見えていなさすぎる。
指輪を二つ持ち、
ジェーダンをも凌ぐほどの力を見せたオベロン自身が、
それでも天異には勝てなかった。
どれほど強力な銃を作ろうと、
いかに、もう一人の主人公と言っていいほどの大物であるジェーダンでも、
一人の英雄の力だけでは、
天異には勝てない。
ただ――
ここに来てようやく、
六振りの刀や忌刀マサチカ以外の、
新たな希望が見えてきたのも事実だよね。
魔力銃という発想は、素直にかっこいい。
天異への備えの一つとしては、
十分に期待できる。
もしかしたらこれは、
小さな幸せを拾った瞬間なのかもしれない。
終わりに
今回の第3部 第4章 第3節は、
派手な展開よりも、
人が何を選び、何を捨てるかに徹底して焦点を当てた章だったと思う。
エキシアは、
死者蘇生という奇跡の中心にいながら、
誰よりも「生」を否定する立場に立たされた。
サーダリーは、
善性を持ちながら、
それでも取り返しのつかない場所まで踏み込んでしまった。
ブロンウィルとシェルヴァは、
聖職者としての在り方を通して、
正しさが一つではないことを突きつけてくる。
アライアは、
妹でも反逆者でもなく、
王妃として立つ覚悟を選んだ。
モントは冷静に、
オベロンは夢に賭ける。
集団の力と、英雄への期待。
どちらも間違っていないからこそ、怖い。
そしてカミッロは、
世界を救うためではなく、
たった一人を守るために、剣を取る道を選んだ。
誰もが何かを守ろうとしていて、
そのために、別の何かを失っている。
この章を通して感じたのは、
「正しい選択」なんてどこにもないということだ。
あるのはただ、
選んだあとに背負う覚悟だけ。
だからこそ、
読んでいて苦しいし、もどかしい。
でも同時に、
幻影戦争の物語が「ちゃんと面白い」と思える理由も、
ここに詰まっている。
手を伸ばした分、
別の手を離すことになる。
その現実を知ったうえで、
それでも前に進もうとする人たちの物語を、
おいらはもう少しだけ、見届けたい。
――次章も、覚悟が要りそうだね。

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