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※当記事は幻影戦争のネタバレを含むから注意!
FFBE幻影戦争の、剣と魔法のメインストーリーを追う記事!
今回は、メインストーリー 第3部 第11章 第1節 “生への執着”のまとめ!
各バトル毎のシナリオ概要と感想を記していくよ!
世界の外側に触れた瞬間
“魔境”へ
メリサ――
それは、《擬態》(まがい)たちの始まりだった。
《擬態》とは、メリサの肉体の一部を培養して造られた存在。
つまり、メルニアをはじめとする《擬態》のすべては、メリサという一人の人間から生まれた存在だった。
メリサは、戦うために生まれた存在ではない。
聡明で、優しく、本来ならば戦とは無縁の存在だった。
だが――彼女の体質は、あまりにも特異だった。
魔力が無尽蔵に湧き出る体。
その特異性こそが、《擬態》に自己修復能力という異常な特性を与えていた。
常人の細胞では、凡庸なホムンクルスしか作れない。
だが、メリサは違った。
だからこそ――彼女は、“素材”として扱われた。
帝国の研究室に閉じ込められ、
無数の管に体を貫かれ、
自由も、尊厳も奪われたまま。
それでもメリサは、微笑みを絶やさなかった。
誰かのために。
誰かが生きるために。
彼女は、“使われ続けた”。
メルニアは信じていた。
自分が強くなれば。
誰よりも強くなれば。
メリサは解放されると。
だから従った。
《擬態》を束ねるシュレッケンの言葉に。
すべては――メリサを救うために。
だが、そのメリサはもういない。
死んだ者のために戦うという行為を、かつてのメルニアは理解できなかった。
理由を失った戦いなど、意味を持たないはずだった。
しかし今は違う。
メリサは死んだ。
だからこそ――メルニアは戦う。
ガロウザを、討つために。
それは命令ではない。
使命でもない。
意志だった。
失った理由を、自らの理由へと変えた瞬間だった。
一方で――シュテルたちもまた、魔境へと向かっていた。
忌刀マサチカを求めて。
だが、シムールは疑問を口にする。
六振りの刀剣が揃わなければ、マサチカは導かれない。
ならば、今の段階では見つけること自体が不可能なのではないか、と。
それは、合理的な疑問だった。
だが――可能性はゼロではない。
他の勢力よりも先に手に入れることができれば。
それだけで、戦況は決定的に変わる。
だから進む。
見えなくとも。
確証がなくとも。
囁きは語る。
メルニアは、《滝の上の世界》の者だと。
ランダル領のさらに西。
果てなく続く巨大な滝。
その上に――アードラとは異なる文明が存在している。
《瀑布》(ザ・フォール)。
それは、これまで物語の外側にあった世界だった。
囁きも、瀑布の存在を知っていた。
サーダリーから教えられていたからだ。
だが――その情報は、あまりにも少ない。
時を何度もやり直してきたサーダリーでさえ、
その全貌を掴めていない。
……本当に、そうだろうか。
天異を倒すためにすべてを捧げてきた男が、
この未知の勢力を調べていないはずがない。
ここにきて浮かび上がる、新しい言葉。
メリサ。
帝国。
《瀑布》。
点だったものが、確実に線になり始めている。
そして、おいらは感じている。
天異との戦いは、終わりではないのかもしれないと。
その先に――
本当の意味で対峙するべき存在が、待っているのかもしれないと。
物語は、まだ“世界の全体像”すら見せていない。
そう思わされるほどに。
命が繋がったその瞬間、守る理由は“未来”に変わった
一途に思い
マシュリーとヘレナが、再会する。
その再会は、謝罪から始まった。
マシュリーは、リオニス城を守れなかったことを詫びる。
王妃として。
モントの伴侶として。
守るべき場所を守れなかった、その責任を背負っていた。
だが――ヘレナは責めない。
それどころか、礼を述べる。
モントを、ここまで成長させてくれたことに対して。
責任ではなく、感謝。
その言葉がどれほど救いになったかは、想像に難くない。
マシュリーは、母を幼い頃に失っている。
だからこそ――分からない。
母として、どう振る舞えばいいのか。
どうすれば、モントの跡継ぎにふさわしい子を育てられるのか。
愛している。
大切にしたい。
それでも、“正解”が分からない。
その迷いは、王妃ではなく――
一人の母としての、不安だった。
ヘレナは語る。
咲くことだけを一途に想い、
風に負けず、雨にも耐えて生きる花の話を。
それは――エルデから贈られた花だった。
求婚の際に。
そして――モントもまた、同じ花をマシュリーに贈っていた。
時を越えて、想いが受け継がれている。
エルデからヘレナへ。
モントからマシュリーへ。
そして今――ヘレナからマシュリーへ。
それは、王家の象徴ではない。
愛の象徴だった。
モントは立派に育った。
それは偶然じゃない。
ヘレナが咲き続けたからだ。
そして――そのモントが、マシュリーを選んだ。
それは、“正しさ”ではない。
“想い”だった。
一途に生きてきた者同士が出逢い、
そして――愛を育てた。
マシュリーは、その意味を理解する。
言葉ではなく、心で。
その時――
グラセラが現れる。
その腕に、小さな命を抱いて。
モントとマシュリーの子。
ヘレナは、孫を抱く。
その名は――ソレイス。
“大地をあまねく照らす光”
その名は、願いそのものだった。
世界を照らす存在であってほしいという願い。
希望であってほしいという願い。
そして、未来であってほしいという願い。
そこに、モントが現れる。
ヘレナとの再会を喜ぶ時間は、長くは続かない。
天異が――ホルンへ迫っている。
現実は、待ってはくれない。
だが――モントは宣言する。
シュテルが忌刀マサチカを手に入れるまで。
自分が、絶対に天異を止めると。
迷いはなかった。
かつてのモントは、“守りたい”と願っていた。
だが今は違う。
守るべき存在が、そこにいる。
マシュリーがいる。
ヘレナがいる。
そして――ソレイスがいる。
理想ではない。
未来そのものが、そこにある。
だから、おいらは思う。
ソレイスが男の子だったこと。
これは、あまりにも大きな意味を持っている。
多くの物語では、主人公の子は娘として描かれる。
守る対象として。
だが、ソレイスは違う。
彼は――“受け継ぐ者”だ。
守られるだけの存在ではない。
いずれ、守る側になる存在だ。
モントという、あまりにも偉大な父を持ち。
その背中を見て育つ存在。
それが、どんな未来を選ぶのか。
天異との戦いが終わろうと。
終わらなかろうと。
その先に、確実に“物語”は続いていく。
この瞬間。
おいらが見ているのは――戦いの先にある、未来そのものだ。
信じられなかった者は、最後まで独りのまま
ただじゃ死なない
満身創痍のルティアル姫のもとへ、オベロンとアライアが現れる。
ジーターがすべてを吐いた今、クリスタルを悪用した張本人であるルティアル姫を、生かしておく理由はない。
オベロン自身、本心ではルティアル姫を殺したいわけではなかった。
だが――すでに引き返せる段階は過ぎている。
王として、指輪を持つ者として、決着をつけなければならない。
ルティアル姫は、オベロンを見て告げる。
モントに似てきている、と。
その言葉に、オベロンは意外そうな反応を見せる。
ルティアル姫は続ける。
モントは、吐き気を催すほどの善人気取りの人間だと。
その善性を、心の底から侮蔑する。
一方で、オベロンはモントを認めていた。
いや――認めざるを得なかった。
かつては、指輪を持つだけの小国の王。
それ以上でも、それ以下でもない存在だと思っていた。
だが、それは誤りだった。
オベロンがモントについて語ろうとした、その瞬間――
ルティアル姫は、吐いた。
気色悪い、と。
かつて一時でも、そんな男に思いを寄せていた自分自身に対して、
激しい嫌悪を示す。
ルティアル姫自身も理解している。
今の自分では、勝てないと。
それでも――
オベロンか、アライアか。
どちらか一人は、必ず道連れにする。
そう宣言し、戦いが始まった。
ルティアル姫は、最後まで「信じる」という行為を理解できなかった存在だったんだと思う。
彼女の世界は、常に悪意を前提にしている。
善意は偽物であり、信頼は裏切りの前段階でしかない。
だからこそ――
モントの存在は、理解不能だった。
あまりにも純粋で。
あまりにも一貫していて。
あまりにも揺るがない。
それは、彼女の世界観そのものを否定する存在だった。
オベロンは、その善性を認めた。
認めざるを得なかった。
だが、ルティアル姫は違う。
認めることができなかったのではない。
認めてしまえば、自分のすべてが崩れてしまうからだ。
だから、最後まで否定した。
吐き気を催すほどに。
この戦いは、戦闘力の問題じゃない。
オベロンは、すでに「信じる側」の世界に立っている。
ルティアル姫は、最後まで「信じられない側」に留まり続けた。
その時点で――勝敗は決まっている。
剣が交わる前から。
ルティアル姫は強い。
間違いなく、この物語でも最上位の戦闘力を持つ存在だ。
それでも、勝てない。
信じることを選んだ者と。
最後まで信じられなかった者。
その差は――
戦闘力では埋まらない種類のものだからだ。
勝利の代償と、忍び寄る刃
大切な人のために
オベロンとアライアは、ルティアルを追い詰める。
激戦の末、勝敗は決する。
勝者は、オベロンとアライア。
戦場には、崩れた足場と砕けた魔力の残滓が残る。
オベロンは、なお立ち上がるルティアルに告げる。
クリスタルを渡せ、と。
ルティアルは拒絶する。
傷を負いながらも、なお魔力を練ろうとする。
その瞬間。
アライアの銃声が響く。
放たれた弾丸が、クリスタルを撃ち抜く。
クリスタルは砕け散る。
同時に、酷使され続けたルティアルの右手が限界を迎える。
魔力が収束しない。
魔法陣は展開されない。
反撃の手段を失う。
そこへ、オベロンとアライアの一撃が重なる。
衝撃により、ルティアルの身体は崖の外へ弾き出される。
そのまま、深い谷底へと落下する。
戦闘は終結する。
静寂が戻る。
場面は切り替わる。
ヴィネラが戦場へ姿を現す。
その手には、ダリオの形見「霞夜」。
六振りの刀剣の所持者が前線に出たことが示された。
勝った。
描写としては、疑いようのない勝利だ。
それでも。
崖から落ちる姿を見たとき。
「終わった」とは思えなかった。
あまりにも、あっさりしている。
あれで終わるなら。
あまりにも、軽い。
だから逆に。
まだ続く気がしてしまう。
生きている。
根拠はない。
でも、そう思わせる落ち方だった。
胸が晴れない。
勝利のはずなのに。
そして、ヴィネラ。
霞夜を携えて戦場に立つ。
その事実だけで、物語の重心が動く。
六振りの刀剣。
忌刀マサチカ。
要素が揃い始めている。
勝利の回なのに。
次の火種が、はっきり見えた。
揃ったはずなのに、まだ足りない
迎撃開始
天異との戦いの場に、モントたちが到着する。
そこには――
モント、リリシュ、エンゲルベルト、エキシア、呟き、祈り。
さらに、
グラセラ、ロゼルナといったウェズエット勢。
エルシレール、そして《燐光》といったリオニス勢。
複数国家、複数勢力の主力が、この戦場に集結した。
単独の軍ではない。
明確な「連合軍」だった。
モントは、号令を下す。
その声を合図に――
連合軍は、天異の迎撃を開始する。
ついに、人の側が、明確な意志をもって天異へ立ち向かう局面へと突入した。
主要キャラが、前線に揃った。
物語をここまで支えてきた者たちが、
同じ戦場に立ち、同じ敵を見据えている。
構図としては、間違いなく“熱い”。
積み重ねてきた物語が、
一つの戦場へと収束した瞬間だ。
だが――
それでも、おいらの心は、高揚しきれなかった。
理由は、明確だ。
足りない。
決定的に、足りていない。
忌刀マサチカがない。
六振りの刀剣も、揃っていない。
シュテルもいない。
シムールもいない。
ギルガメッシュもいない。
ハウレットも。
ムーアも。
ラマダも。
オルドアも。
ハインドラ勢も。
ランダル勢も。
本来、この戦いに並ぶべき“核”が、まだここにいない。
いま集まっているのは、確かに強者たちだ。
だが――
“決定打”を持つ者たちではない。
勝つための布陣ではなく、
“止めるための布陣”に見えてしまう。
だからこそ――
嫌な予感が消えない。
これは、決戦ではない。
決戦へ至るまでの、
避けられない消耗戦の始まりのように見える。
好機は、罠だった
好機到来
戦場の中心に立つ天異。
その動きが――突如として停止する。
理由は分からない。
だが、明確に“止まった”。
それを見た兵士たちは、即座に判断する。
好機だ、と。
この瞬間こそが、最大の攻撃機会だと信じ、
兵士たちは一斉に天異へと突撃を開始する。
だが、その瞬間。
モントの声が戦場に響く。
総員退避――!
異変を察知していた。
この“静止”が、好機ではないことを。
だが――
遅かった。
次の瞬間。
天異の力が解放される。
兵士たちは、抵抗する間もなく、
存在そのものを消し飛ばされる。
防御も。
回避も。
抵抗も。
何一つ成立しない。
ただ、一方的な消滅だった。
戦場に、圧倒的な力の差だけが残される。
あまりにも、あっさりしていた。
戦いにすら、なっていなかった。
突撃した兵士たちは、弱かったわけじゃない。
逃げなかった。
怯えなかった。
勝つために、前へ出た。
正しい判断だったはずだ。
戦場において、“好機に賭ける”という選択は、間違いではない。
それでも――
届かなかった。
天異という存在は、
そういう“次元”にいなかった。
これは、敗北ですらない。
比較することすら許されない、
絶対的な格の差だ。
まずは、名もなき兵士たちが犠牲になった。
物語の中心人物ではない。
特別な力を持つ者でもない。
ただ、この世界を守るために立っていた者たち。
その命が――
あまりにも、軽く消された。
それは、天異の力を示すための“演出”だった。
だが同時に、
これから始まる惨劇の“予告”でもある。
次は、誰だ…。
この戦場に立っているのは、
名もなき兵士だけじゃない。
モントがいる。
エンゲルベルトがいる。
エキシアがいる。
だめだ、呼吸が、浅くなる。
これは、まだ序章に過ぎない。
英雄だけでは、届かない
今ならわかる
天異は怒っていた。
ビジョンからは魂を奪うことができない。
それは、天異にとって明確な“想定外”だった。
魂を糧とする存在にとって、
奪えない命があるという事実は、
存在意義そのものを否定されるに等しい。
そして――
怒っていたのは、モントも同じだった。
天異によって奪われた数多の命。
そして、マクラットの無念。
モントは叫ぶ。
アードラの血を、お前の好きにはさせない――!
ビジョンと共に、天異へ挑む。
その姿を、遠方から見つめる者たちがいた。
エランとシュナクだ。
エランは、モントの姿を見て、
その勇敢さを素直に称賛する。
その時――
シノビが現れる。
そして告げる。
リケロス城より、ランダル軍が出立した、と。
つまりそれは――
ジェーダンの復活を意味していた。
ランダルの王。
元、指輪の保持者。
そして、“究極の銃”を手にする男。
もう一人の、規格外が動き出した。
正直に言う。
おいらは、モント推しだ。
これは、絶対に揺るがない。
だからこそ、ジェーダンは嫌いだった。
モントの隣に並び立つ存在。
同じ“指輪の保持者”でありながら、
モントとはまた違う強さを持つ男。
理想ではなく、現実で勝つ男。
信念ではなく、結果で支配する男。
モントの物語において、
最大の“対抗軸”になり得る存在。
だから、脅威だった。
復活など、してほしくなかった。
なのに――
復活したと聞いた瞬間。
胸の奥に生まれた感情は、
恐怖でも、嫌悪でもなかった。
安心だった。
むかつく。
本当に、むかつく。
でも、
ジェーダンがいる。
その事実だけで、
「勝てるかもしれない」
そう思ってしまった。
モントは、強い。
間違いなく、この世界で最も尊い強さを持っている。
でも――
天異は、“尊さの強さ”だけでは倒せない。
ジェーダンが、“究極の銃”を手にしたなら――
天異すら、撃ち抜くかもしれない。
それが、
悔しくて、
そして、
頼もしかった。
終わりに
第3部 第11章 第1節「生への執着」は――
“生きる理由”というものが、
どれほど人を変え、
どれほど人を強くし、
そしてどれほど人を壊すのかを、
容赦なく突きつけてきた節だった。
メリサは、誰かのために使われ続け、それでも微笑みを失わなかった。
メルニアは、失って初めて、自分自身の意志で戦う理由を手に入れた。
マシュリーは、母としての不安を抱えながらも、未来を抱きしめた。
モントは、“守りたい”という願いを、“守る”という覚悟へと変えた。
オベロンは、信じる側の世界へと踏み出し、
ルティアル姫は、最後まで信じることを選べず、
独りのまま落ちていった。
そして――
名もなき兵士たちは、あまりにも簡単に消された。
天異は、圧倒的だった。
戦いですらなかった。
抵抗ですらなかった。
ただ、“存在の格”が違いすぎた。
それでも――
モントは、立っている。
守るべきものがあるからだ。
理想ではない。
信念だけでもない。
マシュリーがいる。
ソレイスがいる。
未来が、そこにある。
だから、折れない。
でも同時に、おいらは理解してしまった。
この戦いは、まだ“勝てる形”になっていない。
忌刀マサチカはない。
六振りの刀剣も揃っていない。
シュテルも、ギルガメッシュも、すべてはまだ途中だ。
そして――
ジェーダンが、動き出した。
悔しい。
本当に悔しい。
でも、認めざるを得ない。
彼がいることで、戦場の“現実”が変わる。
モントが象徴するのは、“信じる強さ”。
ジェーダンが象徴するのは、“勝つ強さ”。
その両方が揃ったとき――
はじめて、天異に届くのかもしれない。
そして、さらにその外側には――
《瀑布》という、まだ見ぬ世界が広がっている。
天異との戦いは、終着点ではない。
おそらくこれは、“世界の全貌”へ至るための入口に過ぎない。
物語は、まだ本気を出していない。
この世界の“本当の敵”が、何なのか。
すべてを、この目で見届けたい。

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