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※当記事は幻影戦争のネタバレを含むから注意!
FFBE幻影戦争の、剣と魔法のメインストーリーを追う記事!
今回は、メインストーリー 第3部 第3章 第1節 “ハインドラとオウィス”のまとめ!
各バトル毎のシナリオ概要と感想を記していくよ!
オベロン、戦場に立つ
竜、出陣す
「あなたに、会いたかった」
シャルゼは、そう告げた。
対するオベロンは、感情を表に出さない。
「用件を言え」
その一言だけ。
淡々としていて、冷たい。
……このやり取りだけで、
シャルゼは理解してしまう。
ああ、変わったな、と。
シャルゼがオベロンのもとを訪れた理由は、
単純明快だ。
取引のため。
望みは、ただ一つ。
オウィス城
それさえ手に入るなら、
オベロンが何をしようと、
口出しする気はない。
その条件を聞いて、
オベロンは問い返す。
「最初から、そのつもりで
指輪の話を持ち出したのか?」
……図星だ。
だが、
オベロンは即答しない。
条件を呑むかどうか、
決断は保留。
そして――
下した結論は、ひとつ。
オウィス城を、攻める。
目的は明確だ。
モントの持つ指輪を、奪う。
もう迷いはない。
躊躇もない。
シャルゼの言う通り、
今のオベロンは、
完全にジェーダンを超えている。
アードラ大陸統一に、
最も近い男。
そう言っても、
決して大げさじゃない。
圧倒的な力で、
リオニスの軍勢を蹂躙する光景が、
容易に想像できてしまう。
……正直、
嫌な幻視だ。
シャルゼは、
間違いなく台風の目だ。
ただし。
指輪を持たない以上、
“純粋な戦力”として見れば、
そこまで脅威にも見えない。
政治的には厄介だが、
戦場では、どうか。
一方で、
少し気になる動きもある。
ムーアは、
牙刹六陣を抜けたらしい。
ジェーダン率いるランダルは、
すでに倒された。
ならば、
一区切りついたという判断だろう。
ゆっくりしたくて、
故郷へ帰った――
そういうことらしい。
……でもさ。
もし、
ムーアがラマダに。
そして、
モントに力を貸してくれるなら。
オベロンを打ち破れる可能性は、
確実に、跳ね上がる。
希望は、まだ消えていない。
ゆっくりと。
だが、確実に。
決戦は、
こちらへ近づいてきている。
息を整える暇なんて、
もう、ほとんど残っていない。
この緊張感。
嫌いじゃない。
――いや。
むしろ、
幻影戦争らしくて、
最高に、胃が痛い。
ルティアルの歪み
ルティアルとの思い出1
オベロンは、
戦場へ向かう途中で馬車を降り、
外の空気を吸っていた。
そこは、
オベロンとルティアルにとって、
忘れがたい思い出の村だった。
かつてこの村は、
深刻な干ばつに苦しんでいた。
それを見たルティアルは、
川の水を引き入れるよう、
治水工事を命じた。
結果として、
村は救われた。
少なくとも、最初は。
村人たちは喜び、
感謝の言葉を口にした。
だが――
問題は、そこからだ。
ルティアルの命じた工事によって、
本来は近隣の村々へも行き渡るはずだった川の水が、
ほぼすべて、
この村へ流れ込む形になってしまった。
その結果、
近隣の村との間で、
いざこざが絶えなくなる。
事実を知ったオベロンは、
すぐに状況を把握した。
これは、
ルティアルの意図そのものが
間違っていたわけじゃない。
命を受けた者たちが、
その意図を正しく理解せず、
誤った形で工事を進めてしまったのだ、と。
オベロンは村人たちに告げる。
もうしばらく我慢してほしい。
必ず、
近隣の村にも水が行き渡るようにする
そう、約束した。
……ここまでを見る限り、
オベロンの対応は、
決して冷酷じゃない。
むしろ、
誠実ですらある。
一方で。
ルティアル姫は、
間違いなく優しい。
それは、疑いようがない。
でも――
視野が、狭い。
考えが、足りない。
治世者としての腕は、
正直、高いとは言えない。
良かれと思って下した判断が、
結果として、
別の不幸を生み出してしまっている。
ただの失敗なら、
まだ可愛げもある。
けれど、
この一件には、
ルティアルという人物が持つ
“歪さ”や“危うさ”が、
ぎゅっと凝縮されているように感じてしまった。
善意ゆえの暴力。
無自覚な加害。
……背筋が、
ぞっとした。
※バトルのみでシナリオ無し
ルティアルとの思い出2
バトルのみでシナリオ無し
囁きの怒り
教会の未来
アボットが目指しているものは、
絶対的な権力者――その右腕だ。
自分が王になりたいわけじゃない。
誰もが認める“すごい王”の隣に立ち、
「お前のおかげで天下が取れた」
そう言われる立場。
いわゆる、
キングメーカー。
野心はある。
でも、その矛先は、
自分が頂点に立つことじゃない。
一方で、
クリスタル教会の頂点にいるサーダリーは、
まるで別の世界を見ている。
彼の関心は、
オウィスとハインドラの戦争でもなく、
アードラ大陸の行く末でもない。
ただひとつ。
エキシアの復活だけ。
戦争を動かしたいアボットと、
現実から目を逸らし続けるサーダリー。
噛み合うはずがない。
アボットは、
その不満を《囁き》に漏らす。
サーダリーは、
いずれアードラ大陸も、
クリスタル教会の信者たちも、
見捨てるつもりなんじゃないか。
……いや。
「つもり」じゃない。
そう確信してしまう。
その言葉を受けた《囁き》は、
静かに、しかし明確に、
アボットへ剣を向ける。
ここで、はっきりする。
アボットは、
とても嫌なやつだ。
人間くさくて、
打算的で、
正直、好きにはなれない。
でも――
言っていることが、
的確な場面も、確かに多い。
今回もそうだ。
サーダリーが、
すでに現実を見ていないこと。
その先にある選択肢まで、
ちゃんと読み切っている。
そこは、
間違いなく“正しい”。
ただし。
正論を突いたところで、
現実が動くわけじゃない。
ましてや相手は、
感情を持たないように造られた存在――《囁き》。
その《囁き》が、
アボットの言葉に対して、
明確な“怒り”を見せた。
そこが、
この場面で一番印象に残った。
《囁き》が、
サーダリーを裏切ることはないだろう。
でも。
サーダリーのためを思うからこそ、
独断で刃を向ける。
……そのくらいのことは、
十分、あり得そうだ。
教会は、
静かに軋み始めている。
音を立てず、
でも確実に。
この歪み、
あとからまとめて崩れるタイプだな――
そう思わずにはいられなかった。
歪過ぎるルティアル
ルティアルとの思い出3
オベロンは、
かつてルティアルと初めて出会った森に立っていた。
……いや。
正確には、
そこにあったはずの森の跡地だ。
今、森はない。
村の田畑を荒らす獣たちが、
森を根城にしている――
その理由で、
ルティアルは森そのものを焼き払ったからだ。
文字通り、
すべてを、灰にした。
この森は、
貴重な木の実が採れ、
村にとっては重要な収入源でもあった。
それを、
承知のうえで。
オベロンは、
一度はこう考える。
これは、
ルティアルの言葉を履き違えた者が、
過剰に行動してしまった結果なのだろう、と。
……だが、
すぐに思い直す。
ルティアルは、
確かにそういう人間だった。
ひとつの目的に心を奪われると、
それ以外が、
一切、目に入らなくなる。
オベロンも、
それは理解していた。
でも――
ここまでとは、思っていなかった。
森を守るという選択肢。
被害を抑えるという判断。
共存を模索する余地。
そういった“他の可能性”が、
最初から、存在しなかったかのようだ。
その瞬間、
オベロンの中で、
ひとつの確信が生まれる。
――ジェーダンは、正しかった。
共にオウィスを攻めろ。
あの言葉は、
オベロンを試したわけではなかった。。
冷静な判断だったのだと、
皮肉混じりに、理解してしまう。
……だからといって、
過去を振り返るつもりはない。
オベロンは、
立ち止まらない。
ただ、
前に進む。
正直に言うと。
ここまで来ると、
ルティアル姫は
「考えが足りない」とか
「頭が悪い」とか、
そういう次元じゃない。
完全に、
歪んでいる。
ひとつの目的のために、
他が見えなくなる――
そんな生やさしい話ですらない。
最初から、他を切り捨てる思考回路だ。
何が、
ルティアルをここまで追い込んだのか。
何が、
彼女をこういう価値観にしたのか。
……それは、まだわからない。
でも、
やっぱり思う。
ジェーダンは、
間違っていなかった。
幻影戦争には、
それぞれの信念で動く人物が山ほどいる。
正しさも、
正義も、
立場によって変わる。
それでも。
モントとジェーダン、
この二人に関しては――
驚くほど、
大きな判断を外さない。
そこは、
素直に感心する。
……とはいえ。
モント推しのおいらとしては、
モントさえカッコよければ、
それで十分なんだ。
なのにさ。
ジェーダンまで、
毎回きっちりカッコよく描かれるの、
正直、気に食わない。
でも、悔しいけど。
ジェーダンは認めざるを得ない。
くそっ。
ルティアル姫の本性
いや~な予感
ルティアルは、
クリスタル教会に身を潜めていた。
その相手役として現れたのが、
アボットだ。
ルティアルは言う。
世界の平和を、心から願っている、と。
同時に、
平穏を脅かす悪党どもが、
無骨で、みじめな死を迎えることも、
また祈っているのだと。
……アボットは思う。
その“悪党”の中に、
自分が含まれていないことを、
ただただ祈るしかないな、と。
閑話休題。
ルティアルは、
クリスタル教会の造りを、
いたく気に入っていた。
オウィスにも、
こんな教会が欲しい。
そう思った彼女は、
何の躊躇もなく、
「今すぐオウィスに帰る」と言い出す。
当然、
アボットは止める。
ルティアル姫は、
世間的には“死んだことになっている”。
今さら帰れるわけがない。
すると、
ルティアルは、
不思議そうに首をかしげて言う。
「それは困ったわ。
だって、私は生きているのに」
……この時点で、
もう十分に、嫌な予感しかしない。
しかも彼女は、
オベロンに心配をかけてしまう、と、
本気で言う。
そこでアボットは、
事実を伝える。
オベロンは、
ジェーダンと手を組み、
オウィスを滅ぼすために攻めてきている。
――その瞬間。
ルティアルは、
心底楽しそうに笑った。
アボットの話が、
「面白い冗談」に聞こえたらしい。
なぜなら、
ルティアルにとって、
オベロンと自分は
将来を誓い合った仲なのだから。
……いや、ちょっと待って。
ここで話が通じないのは、
驚きでもなんでもない。
問題は、
この後だ。
アボットは一瞬だけ、
考えてしまう。
オベロンがジェーダンを裏切った今なら、
もしかしたら、
ルティアルと寄りを戻す可能性も――
ゼロではないのでは、と。
だが、
その考えすら、
ルティアルは軽々と飛び越える。
突然、
彼女は言う。
「ジェーダンの考え、わかったわ」
ジェーダンは、
オベロンを自分に取られるのが怖いのだ。
あるいは、
ジェーダンも自分のことが好きなのかもしれない。
……もう、
情報処理が追いつかない。
ルティアルは、
真剣な顔で続ける。
自分は、
心も体もオベロンに捧げている。
だから、
どうしたものかと困っているのだ、と。
そして、
名案を思いついたとばかりに言う。
妹のシャルゼを、
ジェーダンとくっつければいい。
この件を、
シャルゼに伝えてほしい。
そう、アボットに頼む。
……あまりに飛躍した発想に、
アボットは、
完全に言葉を失う。
それでも、
ルティアルは止まらない。
妹シャルゼが心配だと言う。
なぜなら、
シャルゼは指輪がなければ、
何もできない存在だから、と。
そこでアボットは、
恐る恐る聞く。
では、
あなた自身はどうなのか。
指輪がなくても、
大丈夫なのか、と。
ルティアルは、
笑顔で答える。
「指輪なんてなくても、
あたな(アボット)を殺すくらい、
簡単よ?」
……もう、
駄目だ。
ルティアルが、
嬉しそうに去っていったあと。
アボットは、
怒りすら覚えなかった。
ただひとつ、
はっきりしたことがある。
絶対に、味方にいてほしくないタイプだ。
それだけだ。
正直に言う。
思い出の村での
川と森のエピソード。
あれだけでも、
ルティアル姫の異常性は、
十分すぎるほど伝わっていた。
でも、
それは前哨戦だった。
そう言わんばかりの、
異常な追撃。
一言発するたびに、
異次元の価値観を、
ノータイムで叩きつけてくる。
パンチ力が強すぎて、
胸焼けする。
……いや、
むしろ、
ここまで来ると逆に、
妙な心地よさすらある。
逃げ場がない。
休む暇もない。
だからこそ、
目が離せない。
ここまで振り切れていると、
ルティアル姫――
正直、ちょっと好きになってきた。
それぞれが、
それぞれの“正しさ”を歩む世界で。
こんなにも異常で、
こんなにも純真なキャラが現れたら、
引き込まれないわけがない。
期待値が、
もう完全に、
本編を追い越してる。
リリシュの生き様
第一防衛戦1
ついに、戦線が開かれる。
リリシュ率いる第一防衛線。
ハインドラ軍が、戦闘を開始した。
……ここからは、
もう引き返せない。
リリシュは、
戦場に立つのが、ずっと怖いらしい。
自分の命については、
もう塔に捨てた身だ。
死ぬこと自体に、
大きな恐怖はない。
でも――
問題は、そこじゃない。
自分が預かった兵士たちを、
本当に、
無事に祖国へ帰せるのか。
自分の采配ひとつで、
彼らの運命が決まってしまう。
その重さが、
怖くて、たまらない。
逃げたいと思ったことも、
一度や二度じゃない。
でも、
もし自分が逃げたら、
預かった兵士たちはどうなる?
その問いが、
いつも、足を止める。
そして、
こうも思う。
自分だからこそ。
自分が指揮を執るからこそ、
彼らを、無事に帰せるんじゃないか。
……そう胸を張れるから、
リリシュは逃げない。
英雄的な自信じゃない。
万能感でもない。
怖さを抱えたまま、
それでも立ち続けるという選択。
この生き方、
正直、
刺さる人、多いと思う。
派手なカリスマも、
圧倒的な力もない。
でも、
「逃げない理由」を、
ちゃんと自分の中に持っている。
それだけで、
この第一防衛線を任される理由は、
十分すぎるほど伝わってくる。
……ああ、
やっぱり幻影戦争ってさ。
こういう、
静かで、重たい覚悟を、
さらっと差し込んでくるのが、
本当にずるい。
気付いたら、
リリシュの背中を、
応援してる。
そんな第一防衛戦の幕開けだった。
※バトルのみでシナリオ無し
第一防衛戦2
バトルのみでシナリオ無し
※バトルのみでシナリオ無し
第一防衛戦3
バトルのみでシナリオ無し
ゆっくりとしかし着実に作戦通り進む
第二防衛線
第二防衛線を任されたのは、
カミッロとエルシレール。
立ちはだかるのは、
ガーンズバックとレズニック。
レズニックは吐き捨てるように言う。
「無能な将についたことを、
後悔させてやる」
……それに対して、
カミッロは即座に言い返す。
「あいつのすごさがわからねえなら、
お前ら二流だぜ?」
普段のカミッロは、
モントを認めていないわけじゃない。
でも、
正面から持ち上げることは、
ほとんどしない。
だからこそ。
ここで、
即答で、
迷いなく、
モントを庇う。
それだけで、
二人の距離感が、
一気に浮かび上がる。
戦いそのものは、
長引かせない。
カミッロとエルシレールは、
悔しさを飲み込み、
勝負を預ける形で撤退する。
目的は勝利じゃない。
時間稼ぎでもない。
“突破された”という前提を、
成立させること。
すでに戦線を抜けているオベロンに追いつくため、
ガーンズバックとレズニックも、
迷わず進軍を再開する。
――想定通りだ。
撤退してきた
カミッロとエルシレールを、
リリシュが迎え入れる。
うまく下がれた。
余計な損害もない。
この時点で、
誰もが確信する。
作戦は、
ちゃんと、
モントの描いた通りに進んでいる。
ここがいい。
大勝利じゃない。
見せ場も控えめ。
でも、
作戦の歯車が
確実に噛み合っている感覚がある。
特に、
カミッロのあの一言。
モントは、
常にカミッロを認めてきた。
それは、ずっと描かれてきた。
でも、
カミッロが
モントを“言葉にして守る”場面は、
本当に少ない。
だからこそ、
このタイミングで出てきたのが、
効く。
第二防衛線は、
派手じゃない。
けど、
人間関係の積み重ねが、
確かに戦力になっている。
そう感じさせてくれる、
静かで、
いい局面だった。
終わりに
この章を読み終えて、
まず最初に思ったのは――
「まだ何も終わっていない」という感覚だった。
オウィスとハインドラの戦いは、
表面上は作戦通りに進んでいる。
防衛線も、撤退も、奇襲も、すべて想定内。
でも、物語の芯は、
戦況なんかじゃない。
誰が正しいか。
誰が間違っているか。
そんな単純な話でもない。
正しさを貫こうとして歪んだ者。
歪んでいるのに、純粋な者。
嫌なやつなのに、正論を言う者。
怖がりながらも、逃げない者。
この章は、
「戦場に立つ資格があるかどうか」を
静かに突きつけてくる。
しかもそれは、
剣の強さでも、指輪の数でも決まらない。
覚悟の形。
恐怖との向き合い方。
何を守ろうとして、何を切り捨てたのか。
その全部が、
戦場に刻まれていく。
ルティアルの異常さに、
胃が痛くなりながら目を奪われ。
アボットの打算に、
嫌悪しながらも頷いてしまい。
リリシュの背中に、
気付いたら心を預けていた。
……たぶん、これが幻影戦争なんだと思う。
スカッとする勝利は、まだ来ない。
救いも、答えも、先送りだ。
でも代わりに、
「人が人として、どう戦場に立つのか」
その問いだけは、
確実に深く突き刺してきた。
決戦は、もうすぐだ。
作戦は整っている。
役者も揃っている。
あとは――
この戦争が、
誰の歪みを、どこまで暴き出すのか。
胃が痛い。
でも、目を逸らせない。
幻影戦争、
やっぱり、ちゃんと面白い。

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