鬱ゲー転生。 知り尽くしたギャルゲに転生したので、鬱フラグ破壊して自由に生きます 1巻 感想

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目次

一言キーワード

・ギャルゲー(伝記モノ)世界に転生
・主人公無双
・ただし、武力ではなく、原作知識無双

・個性豊か過ぎるヒロイン多数
・しかし、良い意味で、その誰ともくっつかないように立振る舞う斬新さ

・世界観の作りこみが圧倒的に濃い
・架空のゲームなのにプレイしたくなるほど魅力的

ネタバレ無し感想

第6回カクヨムWeb小説コンテストの現代ファンタジー部門で大賞を受賞した作品
現代ファンタジー感をそこはかとなく感じさせてくれる表紙絵が好みだったのと、”鬱ゲー””鬱フラグ破壊”というキーワードに惹かれました!ブックウォーカーの読み放題で読んだ(*’ω’*)

女の子からモテモテでハーレムするだけだと興味は惹かれないけど、鬱ゲーでフラグ破壊とか言われると、絶望的な展開を原作知識でひっくり返していくカタルシスを得られそうに感じちゃうから、そりゃもう、手に取っちゃうよね

なろう系なので、一人称の文体
個人的には三人称の方が好きだけど、まぁ、ここはお約束か

あらすじとしては、鬱ゲーとして名を轟かせたギャルゲー”曇りなき青空の下で”を愛する主人公が、ゲーム内世界に転生するんだけど、鬱ゲーだけあって、主人公やヒロインに襲い掛かる運命は過酷そのもの
主人公に転生した自分自身やヒロインが、地獄すらも生温い空前絶後の人生を歩まない為にも、また、世界を滅亡させない為にも、原作知識で無双していく…というお話

軽く読めそうだし重たくもありそうだしで、読む前は判断が難しかったけれど、蓋を開けてみたら、わりと軽めで読みやすい
圧倒的に濃い世界観だし、キャラの個性も際立ちまくっているけれど、主人公が悲壮感を持たずに冷静かつスマートに物事に対処していくから、読者としても軽い気持ちで読めちゃう

大賞を取るだけあって、間違いなくおもしろい
ただ、感動的な展開を求めている人には向かないかも
原作知識無双を軽い気持ちで読みたい人におすすめ

ネタバレ感想

ネタバレ注意!!!

主人公は証券会社勤めの30代後半のサラリーマン
両親は既に他界し、恋人・家族はおらず、天涯孤独
学生時代は生粋のギャルゲーマー

どこにでも居る平凡な社会人…を装った”瞬間記憶能力”所持者
探偵学園Qのメグちゃん以来、この能力をもったキャラをチラホラみるようになった気がするおいらは金田一世代。堂本剛の金田一少年の事件簿はマジで神だった。まぁ、今みると演技のレベルにゲフンゲフンっ

“ギャルゲーとはストーリーだけじゃなく、音楽、絵、テキストが渾然一体となって生み出される総合芸術”だと、主人公はのたまっているんだけど、これ、とても分かる気がする
いや、おいらはギャルゲー経験が少ないので、ギャルゲーに対しての私見は特に無いのだけれど、ゲーム全般にも通じることだし、何より、熱い想いをもった人の言葉って響くのよ
主人公の想いであり、また、作者様の想いでもあるんだろうなぁとしみじみしちゃう

メインヒロインの”ぷひ子”
金髪ツインテールで天然ドジっ子幼なじみでもちろん美少女
鼻をぷひぷひ鳴らすことから、ぷひ子と呼ばれる

マイナーヒロインの方に惹かれるんだよなぁと独白して寝酒で寝落ちしたら、異世界転生決行
くもソラの主人公”成瀬 祐樹”として、主人公の生活がスタート

サクッと異世界転生がはじまるので、テンポが良い
ギャルゲー世界だからといって脳内に選択肢は出てこないタイプ

この時点の時系列は西暦2000年から数年以内
主人公は小学校2年生
主人公は父子家庭で、父親は長期不在
隣家のぷひ子家のお世話になること多数
ギャルゲーにお馴染みの展開…といえばそうなのかもしれないけれど、親が長期不在とか1人暮らしとかは、創作物のデフォルトのようなものだと思うよとマジレス

さて、主人公くんは、ここから、身の振り方を考えます
なにせ、雲ソラは鬱ゲー
メインヒロインルートも、それ以外も、艱難辛苦の地獄のようなルートしか無いわけで、例えばぷひ子ルートだと、『何千年も輪廻転生を繰り返し、呪いに至る因縁を解きほぐしつつ、一つの愛を貫く』必要があるらしいです。ゲームなら良いけれど、リアルに自分が体験するのは厳しすぎるっていうか精神崩壊したカミーユみたいになっちゃうのは想像に難くない
その他のヒロインも『主人公がヒロインの呪いの一部を引き受けた副産物として得た不老不死とループの力で、怪物やら刺客やらに何度も何度も殺されながら強くなってヒロインを守り抜く』とかバトル漫画展開の模様
一般的な転生ものの対処方として、ノーマルエンドを目指すのが吉だけれど、雲ソラにはノーマルエンドがない
また、ノーマルエンドのような誰ともくっつかない選択肢を選んでいくと、『古の呪いが際限なく蔓延して世界滅亡エンドになる』らしい
おいら的には、このあたりの設定が素晴らしいと思う!
ギャルゲーと言われれるどうしてもキャッキャウフフな恋愛がメインの現代ラブコメを思い浮かべちゃうし、せいぜい、ひぐらしのようなミステリーぐらいしか想像できないんですが、こうやって、世界滅亡とか不老不死とかループとか少年漫画要素を感じさせてくれるので、とてもワクワクする!

主人公くん(名前が分からないのでこれで統一する)は、優しいから、ゲーム知識でヒロインを落とそうとは考えずに、誰ともくっつかないようにしつつ、かつ、世界が滅亡しないように立ち回ることを決意。『ぬばたまの君』なる元凶たる伝記モノの呪いを、幼いうちからの努力で得る金と権力で対処しようと、具体的な行動方針を定めます

ほんとにテンポ良いですねこの作品
濃ゆい世界設定を主人公の一人称語りでしっかりと読者に伝えながら、転生→行動方針決定と、サクサク進みます。ここまでで、まだ36ページだからね?(全部で393ページ)

“時空兎”
時間や空間を飛び越える能力をもった極めて特殊なウサギ
ギャルゲーにありがちな謎生物かつキーキャラクター
寿命や金銭といった莫大な代償こそ必要なものの、時空間転移は破格の能力
主人公くんは迷うことなくウサギを確保します。ある意味、最重要キャラだもんね(^ω^)

主人公のママンは、世界で暗躍する優秀なエージェントを育成する秘密機関”スキュラ”の代表
ぬばたまの君の呪いを軍事転用することを考える、ヤベー奴
しかし、それもこれもすべては愛する息子を救う為なのだから、推せる

ママンからお金を借りた主人公くんは、瞬間記憶能力と証券会社で培った知識を活かして、金稼ぎで荒稼ぎ
眼鏡っ娘ヒロインや俺っ娘ヒロインと関係を築きながら、超絶アイドル小百合ちゃんや親友キャラの香くんとも出会う一方で、ぬばたまの君の呪いフラグをコンクリ埋めでへし折ったりと大忙し
ほんと、次々のキャラが登場してフラグ管理をこなしていくから、情報量が多くて読んでるこっちも大忙しやで

お嬢様シエルとメイドのソフィア
1巻のキーヒロインはこの2人だと思う
この2人とママンとアイちゃんが絡んでくるスキュラ関係の話が1巻の盛り上がりどころだし、何より、”ヒドラ”とか”蛭子”とか”刻印”とか”エラー”とか”オロチ計画”とか、飛び交う単語の厨二っぷりが現代バトルファンタジー感満載でおいらの好みすぎるんやで?くも空よりこっちプレイしたいわ

アイちゃんは、ひたすらにぶっ飛んだ戦闘狂
性善説じゃなくて性悪説なガチのやばい人なので、個人的にはタイプじゃない
タイプじゃないんだけれど、この作品だとフューチャーされているし、意外に嫌いにはなれない
あと、続編”ヨドうみ”の主人公の”ミケ”くん気になるわ
人工物よりも天然モノ、強化人間よりもニュータイプだよね

口八丁手八丁で四方八方を丸め込んでいく主人公くん
私兵の育成の隠れ蓑として映画撮影まで決行するバイタリティに憧れる
でも欲を言えば、主人公くんは、呪いのおかげで、がんばって修行すれば短期間で強くなれる素質があるらしいので、戦闘力を伸ばす方向で進んで欲しかったなぁ、まぁ、この感じだと、主人公くんは戦闘力は伸ばさない方向性でストーリーを進めたいっぽいから無理だろうなぁ(; ・`д・´)

みか姉(の両親)への援助がバレるの巻
到底7歳児に言うような台詞ではないことをガンガン行ってくるママンだけど、全部、真理だと思う
おいらは勇者のような正義を歩むキャラが好きだけれど、結局、現実的な真理はママンの言っているような覇道の道だと思うので、諸手をあげて同意できるわ
ところで、このあたりから、原作知識無双に、若干の狂いが出てきます
全部100%でうまくいったら予定調和過ぎて緩急が無くなっちゃうから、これくらいのアクシデントは必要だよね

今更だけど、主人公くんが、ぷひ子に興味無しなのが残念
おいらはメインヒロイン推しなので、メインヒロインをもっと愛して欲しいのだよ

映画撮影は波乱万丈、白山監督が、やばすぎる
香くんとぷひ子を降ろして、主人公くんとアイちゃんを主演・ヒロインにもってくるなんて、本質を見抜く力がありすぎるやろ
暴力団が乗り込んできたら、逆に、暴力団に乗り込んで撮影までしたがるしクリエイティブなセンスが天元突破している(; ・`д・´)

暴力団に乗り込む前に、アイちゃんの特訓タイム
ここでおいら好みのバトル作品にありがちな修行がはじまるんだから目が離せない
なんならギャルゲー成分じゃなくて、こっちメインだと、全おいらが歓喜乱舞するんですがね
だって、『はて星』では地球人全員のパワーアップイベントがあるんですよね、最高に熱いじゃないか(^ω^)

白山監督と小百合ちゃんを連れていざ暴力団へ
暴力団とガチ交渉(武力行使含む)をしている主人公くんを意に介さず、撮影と演技をする白山監督と小百合ちゃん
この映画どうなったのか、1巻では不明なままですが、とんでもない大ヒットになるのは誰もが想像するところですな
アイちゃん無双で暴力団は一瞬にして壊滅、このバトル展開を待っていたよありがとう!
しかしアイちゃんの戦闘力は世界最高レベルで、ドラゴンボールな戦闘を繰り広げているのに、ひたすら映画撮影に没頭できる監督と小百合ちゃんはイカれている(^ω^)

そして、1巻最大の見せ場、シエル救出と三剣連の死体を守る、鬱フラグ同時同時阻止!30分という時間制限付きの無理ゲーなのに、主人公くんは諦めない!空間転移を連発してバオバブの樹をGETしたり写真撮影でお小遣い稼いだりう〇こコスモスしたりと豪傑の無双っぷり!ヘラクレスオオカブトもでてくるし、シエルの手の甲にキッスもするしで、最後の展開だけでも情報量がありすぎる!コード〇アスか!

というわけで1巻終了なわけですが、濃かった、本当に濃かった
カルピスを薄めないで原液のままワンコそばしているレベル
これ好きな人はドハマりする作品だと思う
作者様は天才ですな

まとめ

1巻が発売されてはや2年
2巻が発売される気配がない
実質、1巻で打ち切り…かな?
これだけ高いクオリティでも1巻で終わりなんて、ラノベ業界のシビアさに震える
いや、打ち切りじゃなくて、何かの大人の事情なのかもしれないけれどね
今からでも遅くないから、ぜひに、2巻の発売をお願いします(゚∀゚)

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