
【2026年8月8日追記】
日本向けiOS/Android版は、2026年8月7日に正式サービスを開始しました。Steam版はまだ配信されておらず、配信時期は未定で、ストアではウィッシュリスト登録を受け付けています。全世界向けスマホ版についても、開始時期は公式発表待ちです。本文は、配信順が示された2026年6月当時の記録として残しています。
正式発表までの経緯は配信開始までの記録、発売後の続きは配信初日・最序盤感想へ。関連記事全体はSTAR LEAP特集からたどれます。
2026年6月22日。
『幻想水滸伝 STAR LEAP』の新たなお知らせが公開された。
今回発表されたのは、主に対応プラットフォームと地域ごとの配信順についてだ。
まず日本国内のiOS/Android向けに配信。
その後、全世界のiOS/Android版。
最後にPC/Steam版が展開される流れになるらしい。
ただ、おいらが今回いちばん注目したいのは、配信順そのものではない。
気になったのは、「制作も佳境を迎えている」という言葉。
そして、膨大な情報をひとつに束ねるようにして作っているという姿勢だ。
今回は、そんな発表についての感想を記していきたい。
『幻想水滸伝 STAR LEAP』の配信順が発表された
今回のお知らせによると、まずは日本国内のiOS/Android向けに配信される。
その後、全世界のiOS/Android向けに展開。
最後に、PC/Steam版が配信される流れになるようだ。
つまり、最初に遊べるのは国内スマホ版。
Steam版を待っている人は、少し後になる。
おいらとしても、できればSteam版でじっくり遊びたい気持ちはある。
ただ、今回の発表で少なくとも分かったのは、『STAR LEAP』がちゃんとリリースに向かって進んでいるということだ。
配信日そのものが発表されたわけではない。
新キャラクターやバトルの詳細が出たわけでもない。
それでも、対応プラットフォームの順番が示されたことで、作品が少しずつ現実に近づいてきた感覚はある。
でも、おいらが注目したいのは配信順ではない
ただ、今回のお知らせでおいらが本当に気になったのは、配信順そのものではない。
もちろん、どのプラットフォームで先に遊べるのかは大事だ。
スマホ版が先で、Steam版が後になる。
そこに一喜一憂する人もいると思う。
でも、おいらが一番反応したのは別の部分だった。
それは、「制作も佳境を迎えている」という言葉。
そして、膨大な情報をひとつに束ねるようにして作っている、という説明だ。
ここに、かなりぐっときた。
『幻想水滸伝』は、ただ新作を作ればいいシリーズではない。
世界がある。
歴史がある。
国がある。
紋章がある。
戦争がある。
そして、108星がいる。
それぞれの作品に積み重なった記憶がある。
だからこそ、『STAR LEAP』を作るというのは、単に新しいスマホRPGを作ることとは違う。
幻想水滸伝という、あまりにも大きな歴史にもう一度向き合うことでもある。
おいらは、そこにこそ今回のお知らせの重みを感じた。
幻想水滸伝は、ただでさえ情報量が多すぎる
幻想水滸伝は、とにかく情報量が多い。
ナンバリング作品だけでも、IからVまである。
それぞれの作品に主人公がいる。
仲間がいる。
国がある。
戦争がある。
紋章がある。
敵も味方もいて、それぞれの立場がある。
さらに、幻想水滸伝といえば108星だ。
1作品ごとに、膨大な数の仲間が登場する。
しかも、その仲間たちは単なる人数合わせではない。
宿星としての役割があり、本拠地での居場所があり、それぞれに人生がある。
そこに外伝やカードストーリーズもある。
『ティアクライス』や『紡がれし百年の時』のように、別の世界を描いた作品もある。
シリーズ全体で見れば、設定量はかなり膨大だ。
だからこそ、新作を作るだけでも簡単ではないと思う。
ただ新しい主人公を出せばいい。
ただ新しい108星を用意すればいい。
そういう話ではない。
幻想水滸伝として出す以上、過去作の歴史や空気感から逃げることはできない。
おいらはそこが、このシリーズの大変なところであり、同時に一番魅力的なところだと思っている。
それでも『STAR LEAP』は、同じ世界に戻ってきた
ここが、おいらにはかなり大きい。
新作を作るだけなら、もっと作りやすい道もあったと思う。
過去作とのつながりを薄くする。
まったく新しい世界にする。
設定をリセットする。
そうすれば、過去の歴史や正史をそこまで気にしなくてもいい。
実際、『ティアクライス』や『紡がれし百年の時』のように、ナンバリングとは違う世界を描いた作品もあった。
それはそれで、幻想水滸伝の可能性を広げる道だったと思う。
でも、『STAR LEAP』はそこではなく、ナンバリング作品とつながる世界へ戻ってきた。
これは、どう考えても楽な道ではない。
過去作の歴史がある。
国同士の関係がある。
真の紋章がある。
108星というシリーズの約束もある。
そのうえで、新しい物語を作ろうとしている。
だからこそ、おいらは今回のお知らせにスタッフ様のやる気を感じた。
ただ幻想水滸伝の名前を使うだけではない。
幻想水滸伝の歴史そのものに、もう一度向き合おうとしている。
そこが、何よりうれしい。
正史とは何か。プレイヤーごとの幻水史もある
同じ世界に戻るとなると、どうしても気になるのが正史の扱いだ。
幻想水滸伝は、一本の歴史としてつながっているようでいて、プレイヤーごとの記憶もかなり強いシリーズだと思う。
特に分かりやすいのは『幻想水滸伝III』だ。
炎の英雄の後継者を誰にするのか。
ヒューゴを選ぶ人もいる。
クリスを選ぶ人もいる。
ゲドを選ぶ人もいる。
おいらの場合は、完全にヒューゴ一択だった。
ヒューゴ以外は考えられない。
あの物語の流れで、炎の英雄の後継者になるのはヒューゴであってほしい。
そこは今でも変わらない。
ただ、クリスを選んだ人には、クリスが炎の英雄の後継者になった『幻想水滸伝III』がある。
ゲドを選んだ人には、ゲドが選ばれた『幻想水滸伝III』がある。
それもまた、その人にとっての幻水史なのだと思う。
だから、シリーズの正史をつなげていくのは簡単ではない。
公式として一本の歴史を描く必要はある。
でも、プレイヤーの中には、それぞれの選択で積み重なった幻想水滸伝の記憶がある。
そのどちらも大事だ。
『STAR LEAP』が同じ世界の歴史に戻るということは、ただ過去作とつながればいいという話ではない。
公式の歴史と、プレイヤーそれぞれの幻水史。
その両方をどう受け止めるのか。
そこも含めて、かなり難しい挑戦になると思う。
百万世界という考え方が、正史の息苦しさを少しほどく
ただ、ここで思い出すのが”百万世界”という概念だ。
世界はひとつではない。
いくつもの世界があり、それぞれに違う歴史がある。
おいらはこの考え方が、幻想水滸伝の正史問題を少し楽にしてくれる気がしている。
もちろん、『STAR LEAP』がそういう話になると決まったわけではない。
そこは断言できない。
ただ、ファンとして想像したくなる。
たとえば『幻想水滸伝III』で、ヒューゴが炎の英雄の後継者になった世界がある。
クリスが炎の英雄の後継者になった世界もある。
ゲドが炎の英雄の後継者になった世界もある。
どれかひとつだけが正しくて、ほかはなかったことになる。
そう考えると、少し寂しい。
でも、百万世界という考え方があるなら、見方は変わる。
プレイヤーごとの選択も、どこかの世界では本当に存在した歴史だったのかもしれない。
そう想像できる。
幻想水滸伝は、国と戦争と紋章の物語だ。
でも同時に、プレイヤーそれぞれの選択と記憶の物語でもある。
だからこそ、正史を一本にまとめるだけでは少し窮屈になる。
その窮屈さを、百万世界という考え方は少しだけほどいてくれる。
『STAR LEAP』がどこまで過去作の歴史に踏み込むのかは、まだ分からない。
でも、同じ世界に戻ってきた以上、正史や歴史の扱いはどうしても気になる。
そこに百万世界のような広がりを感じられたら、幻想水滸伝というシリーズは、もっと大きく見えてくる気がする。
終わりに
最初、おいらは百万世界を、完全な別世界のことだと思っていた。
紋章世界と、竜と鱗の世界。
そういう、まったく違う世界同士のつながりなのだと考えていた。
でも、『幻想水滸伝ティアクライス』を遊んで、その考えは少し変わった。
『ティアクライス』には、マリカとマリカ?がいる。
つまり、百万世界には完全に違う世界だけではなく、かなり似通った世界も存在するのだと思う。
もちろん、『ティアクライス』で描かれた百万世界の概念が、ナンバリングの紋章世界にもそのまま適用されるかは分からない。
でも、可能性としてはありえると思っている。
もしそうなら、バッドエンドを迎えたリオウがいる世界もあるのかもしれない。
炎の英雄の後継者になったクリスがいる世界もあるのかもしれない。
ゲドが後継者になった世界もある。
そして、もしかしたら本編ではありえなかったはずの、炎の英雄の後継者になったトーマスがいる世界すら、どこかにあるのかもしれない。
そう考えると、正史という言葉の息苦しさが少しやわらぐ。
公式の歴史はもちろん大事だ。
でも、プレイヤーが選んだ道も、感じた物語も、なかったことにはならない。
どこかの世界では、きっと存在している。
そう思えるだけで、幻想水滸伝というシリーズはさらに広く見えてくる。
だからこそ、『幻想水滸伝 STAR LEAP』が同じ世界の歴史に戻ってきたことが、おいらはうれしい。
配信順の発表は、小さなニュースかもしれない。
でも、その裏側には、膨大な幻水史をもう一度束ねようとする覚悟が見える。
おいらはそこに、強く期待したい。

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