
やってやる、やってやるぞ…ッ!(島田兵
違う。やったんだ。
ファイアレッドで図鑑150匹達成。
小学生だったあの頃。
友達と「図鑑完成しようぜ!」なんて話していたけど、
ビックマウスなだけで結局行動が伴っていなかった。
通信ケーブル。
別バージョン。
子どもには高すぎる壁があったと言い訳したい。
うん、言い訳だよ。
条件はみんな一緒だからね。
でも、だからこそ。
今回、Nintendo Switchで配信されているファイアレッドとリーフグリーンを遊んで、
ようやくあの日みた夢の続きを遊べた気がした。
やっと、この画面を見ることができた

みつけたかず150。
つかまえたかず150。
数字にすれば、それだけ。
たった3桁だ。
でも。
おいらにとって、この「150」はずっと遠かった。
小学生だったあの頃、友達と図鑑完成を目指していた。
だけど、ポケモンを捕まえるだけでは完成しない。
通信ケーブルがいる。
別のバージョンがいる。
交換してくれる友達もいる。
ゲームの中では世界中を冒険できるのに、
現実では通信ケーブル一本すら、
子どもには簡単に用意できなかった。
自分でソフトを2本買う?
本体まで2台用意する?
無理無理。
少なくとも、おいらは親に頼めなかった。
だから、あの頃の図鑑は途中で止まった。
いや。
飽きてやめたわけじゃない。
続きを遊べる環境がなかった。
その後、大きくなってから中古でファイアレッドを買い直したこともある。
今度こそ図鑑を完成させよう。
たぶん、最初はそう思っていた。
でも、殿堂入りしたら満足してしまった。
結局、また完成しなかった。
3DSのバーチャルコンソールでは、赤・緑・ピカチュウを買った。
そして、ピカチュウ版で図鑑を完成させた覚えもある。
一度は叶えた。
確かに叶えたはずなんだ。
……でも。
それでも、ファイアレッドの図鑑に並ぶ「150」は、まだ見ていなかった。
だから今回は、
Nintendo Switch 2でファイアレッド。
Nintendo Switch Liteでリーフグリーン。
それぞれを1周ずつクリアした。
リーフグリーンなんて、最初はゼニガメを選んだのに、
途中で最初からやり直してフシギダネを選び直した。
そこまでして。
ようやく表示されたのが、この画面だった。
もっと派手に喜ぶと思っていた。
叫ぶほど嬉しいのかと思っていた。
でも、実際は少し違った。
画面に並んだ二つの「150」を見ながら、
静かに思った。
あれ。
おいら、本当にこれを見たかったのかな?
子どもの頃に止まった図鑑が、
20年以上たって、ようやく最後のページまでつながったのに。
不思議なほど、満足できていない。
いや、分かっている。
まだ終わりではないんだよ。
図鑑は完成した。
でも、あの日おいらが憧れた景色は、
もう一つ残っている。
ファイアレッドとリーフグリーン、2本で挑んだ150匹
今回、おいらが用意したのは2本。
Nintendo Switch 2には、
『ポケットモンスター ファイアレッド』。
Nintendo Switch Liteには、
『ポケットモンスター リーフグリーン』。
そして、それぞれを1周ずつクリアした。
いや。
正確には、リーフグリーンだけ少しややこしい。
最初にもらったポケモンはゼニガメ。
そのまま進めていたんだけど、
途中で一度やり直した。
そして今度は、
フシギダネを選んで最初からプレイ。
つまり、おいらのリーフグリーンには、
途中で消えていったゼニガメとの冒険もある。
……まぁ。
消したのは、おいらなんだけど。
ファイアレッドを遊んで、
リーフグリーンも遊ぶ。
片方をクリアしたら、
もう片方でも同じ地方を最初から旅する。
同じカントー地方。
同じジムリーダー。
同じロケット団。
普通に考えれば、
同じゲームを2回遊んでいるようなもの。
でも、不思議と苦痛ではなかった。
むしろ、
片方を遊ぶたびに、
もう片方の図鑑が完成へ近づいていく。
その感覚が楽しかった。
子どもの頃は、
友達が持っているポケモンを交換してもらうしかなかった。
相手の都合もある。
相手だって、大事に育てたポケモンを簡単には手放せない。
でも今回は違う。
交換相手も、おいら。
交換をお願いするのも、おいら。
交換を了承するのも、おいら。
完全なる自作自演である。
でも、それでいい。
あの頃は用意できなかった2本のソフトを、
今のおいらは自分で用意できる。
ファイアレッドだけでは届かない。
リーフグリーンだけでも届かない。
2本の冒険をつないで、
ようやく150匹へたどり着いた。
子どもの頃にはできなかったことを、
大人の財力で解決した。
そう言ってしまえば身も蓋もない。
だけど。
大人になったからこそ、
昔の夢を自分の手で迎えに行ける。
それはそれで、
悪くないと思うんだ。
あの頃の150匹は、お金だけでは解決できなかった
小学生だったあの頃は、
そもそもソフトを2本買うなんて無理だった。
同じようなゲームをもう一本欲しい。
しかも、図鑑を完成させるために必要だから。
そんな説明をして、
親が買ってくれるとは思えない。
少なくとも、
おいらは頼めなかった。
通信ケーブルだって必要になる。
自分一人では交換できないから、
別のバージョンを持っている友達も必要だった。
ただ友達がいればいいわけじゃない。
相手もポケモンを進めていて、
交換に必要なポケモンを持っていて、
こちらのお願いに付き合ってくれなければならない。
お互いの家へ本体を持ち寄って、
通信ケーブルをつないで、
ようやく交換できる。
今思えば、
図鑑を完成させるために必要だったのは、
ポケモンを捕まえる根気だけではなかった。
ソフト。
本体。
通信ケーブル。
そして、友達との時間。
ゲームの中だけを頑張れば、
いつか完成するものではなかったんだ。
だから。
仮に子どものおいらが、
ファイアレッドとリーフグリーンを両方買えるだけのお金を持っていたとしても、
それだけでは足りなかった。
買ったから完成できるんじゃない。
交換できる環境があったから、完成できる。
あの頃の150匹は、
ゲームの中ではなく、
現実の世界にまで条件が伸びていた。
それが楽しかった。
友達と交換するからこそ、
ポケモンだった。
たぶん、それも間違いじゃない。
でも。
その輪の中だけでは、
最後まで辿り着けなかった子どももいる。
おいらも、その一人だった。
だから今回、
自分の持っている2台のNintendo Switchを並べて、
自分から自分へポケモンを送っているとき。
少しだけ、
不思議な気持ちになった。
交換相手は、友達ではない。
昔のおいらでもない。
あの頃にできなかった交換を、今のおいらが引き受けている。
そう考えると、
ただの一人通信も、
悪くなかった。
図鑑を完成させた。でも、おいらの夢はまだ終わらない
図鑑は完成した。
みつけたかず150。
つかまえたかず150。
子どもの頃から追いかけていた数字には、
ようやく辿り着いた。
だから、
ここで終わってもいい。
むしろ普通なら、
ここがゴールだと思う。
でも。
おいらの中では、
まだ何かが引っかかっている。
図鑑に150匹登録されていることと、
150匹すべてが手元にいることは、
同じではない。
進化させれば、
進化前のポケモンはいなくなる。
交換に出せば、
図鑑には残っていても、
ボックスからは消えてしまう。
図鑑は完成している。
でも、ボックスを開けば、
そこに150匹全員が並んでいるわけではない。
……足りない。
いや。
図鑑は完成しているんだから、
本当は何も足りなくはない。
足りなくはないはずなんだけど…。
でも、
おいらが昔どこかで見て、
ものすごく感動したのは、
完成した図鑑の画面ではなかった。
ボックスの中に、
ポケモンが図鑑番号順で並んでいる光景だった。
それがファイアレッドだったのか。
DSのソフトだったのか。
もしかしたら、
ゲームキューブのソフトだったのか。
正直、もう覚えていない。
記憶がだいぶ怪しい。
下手をすれば、
いくつかの記憶が混ざっている可能性すらある。
でも。
フシギダネから始まって、
ポケモンたちが順番に並んでいる光景を見て、
「これを全部集めた人、すご過ぎるだろ…っ」
と思ったことだけは残っている。
しかも、そのデータは中古だった。
これだけ集めたのに、
手放せるのか。
そっちにも驚いた。
おいらだったら、
たぶん手放せない。
いや。
当時のおいらなら、
途中で満足して手放していた可能性もある。
実際、
中古で買い直したファイアレッドも、
クリアしただけで満足して終わった気がするし。
人間の決意なんて、
ポッポより軽い。
でも、今は違う。
図鑑を完成させたからこそ、
あの光景を自分でも作ってみたくなった。
フシギダネ。
フシギソウ。
フシギバナ。
そこから始めて、
150匹すべてを、
図鑑番号順にボックスへ並べる。
図鑑を完成させたから終わるんじゃない。
図鑑を完成させたから、ようやく始められる。
あの日、
誰かのセーブデータを見て憧れた景色を、
今度はおいらのデータで作りたい。
だから、
おいらの150匹は、
まだ完成していない。
終わりに:次は、ボックスに150匹を並べてみたい
そんなわけで。
ポケモンBOX150匹コンプリート作戦を決行中のおいらさん。
先は長そうに見えて、
正直、すぐに終わりそうである(ぇ
そもそも、
150匹図鑑をコンプリートしている時点で、
多くのポケモンはすでに揃っているわけで。
ヒトカゲ。
リザード。
リザードン。
この3匹を同時に並べるためには、
ヒトカゲが3匹必要になる。
そういうところが、
ちょっと面倒くさいだけなのだ。
でも、
面倒くさいだけ。
無理ではない。
むしろ、
わりと簡単にコンプリートできそう。
3DSのバーチャルコンソール版では、
ナナシマがなかったし、卵の概念もなかった。
だから、
御三家やイーブイ進化系を、
全部ボックスに残すのが難しかったんだよね。
図鑑を完成させるだけならできる。
でも、
進化前も進化後も、
全員そろえて並べるとなると話は別。
ところが。
ファイアレッドとリーフグリーンなら、
卵を産ませることができる。
2本のソフトも、
2台のNintendo Switchもある。
材料はそろった。
環境もそろった。
あとは、
おいらが集めるだけである。
子どもの頃には届かなかった150匹。
今回、図鑑の中では、
ようやく完成させることができた。
でも次は、
記録の中ではなく。
ボックスの中に、150匹全員を並べたい。
フシギダネから始まり、
最後の1匹まで。
図鑑番号順に並んだポケモンたちを、
自分のセーブデータで見てみたい。
誰かに自慢する予定もない。
…いや、ブログで皆様に自慢はするけど(ぇ
基本的には、完全なる自己満足である。
でも。
子どもの頃に憧れた景色なんて、
だいたい自己満足の先にあるものだと思う
図鑑を完成させたから、
次へ進むんじゃない。
あの頃に見たかった景色が、まだ残っているから進むのだ。
というわけで。
おいらの150匹集めは、
もう少しだけ続く。
次に記事を書くときは、
「図鑑150匹達成」ではなく。
「ポケモンBOX150匹コンプリート」
そう報告できたらいいなと思う。

コメント