
前回、グレイディ率いる帝国地方軍との戦い。
オデッサ達初期解放軍の力もあって、なんとか勝った。
よし!
これで一件落着――
……なんてわけがないよね。
むしろ。
ここからが本番だった。
“お母様”こそ最強…!?


戦場へ現れた、一人の女。
ツラナミ。
おいらの中では、もはや、
お母様。
ついに来やがったな……!
これまで裏側で動いていた存在が、
とうとうチャオたちの目の前へ姿を現した。
しかも登場早々、
強さの”格”が違う。

ただ強いというだけじゃない。
こっちにはオルハンがいる。
あのオルハンですよ。
漫画版を読んでいるこちらとしては、、
「この人めちゃくちゃ強いな」
と思わせられていた男。
ところが。
そのオルハンすら、
まともに相手にならない。
一撃。
ほぼ、それだけ。
え。
待って。
オルハンが吹き飛ばされたんですけど!?
確かに全盛期は過ぎたのかもしれないけれど、
オルハンのような頼もしさの塊だった存在を簡単に倒すことで、
ツラナミの異常な強さが一瞬で伝わってくる。
こういうの好き。
めちゃくちゃ好き。
「この敵、どうやって倒すんだよ」
と思わせてくれる敵が出てくると、
一気に物語へ緊張感が生まれる。
そしてさらに面白いのが、
そんなツラナミですら、
シャプールを警戒していたこと。

さすがすぎる。
シャプールって、
それほどまでに強かったのね。
漫画版の印象もあるし、
強いのは分かっていた。
しかし、ツラナミが警戒するレベルとは…恐れ入るぜ。
強者が強者を警戒する。
この構図、
圧倒的なまでにワクワクするんだよなぁ。
シャプールを倒すために必要だったのは、たった一瞬の隙
しかし。
ツラナミは、
正面からシャプールを倒そうとはしなかった。
必要だったのは、
ほんの一瞬。
シャプールに隙を作ること。
そのために使ったのが、
あまりにも悪趣味な方法だった。

十数年前。
ある薬の実験。
その被験者の中で、
唯一生き残ったエギルとラグナル。
記憶を失った彼らを再び利用する。
全部。
必要な時に動かすため。
……いや。
うぜえ。
普通にうぜえ。
こういう、
人の心を道具として使う奴。
おいら、
本当に嫌いなんだよ。
力で敵を叩き潰す悪役なら、
まだ分かる。
でも。
信頼とか。
家族とか。
大切な思い出とか。
人間の一番柔らかいところへ手を突っ込んで、
それを利用して操る。
こういう外道を見ると、
いつの時代の、
どんな作品でも、
心の底から腹が立つ。
しかもツラナミ。
まったく悪びれない。
むしろ楽しんでいる。
ここまで来ると、
敵としては非常に優秀だ。
嫌われてナンボ。
だって、
おいらもう、
完全にツラナミを倒したくなってるもん。
「心」を弄ぶツラナミが、本当に腹立つ
そして。
ツラナミの標的は、
シャプールだけではなかった。
ヒスイへも、
いやむしろヒスイにこそ、
その魔の手が伸びていく。

ツラナミは、
ヒスイの心へ言葉を染み込ませようとする。
何倍。
何十倍。
頭の中へ声を響かせ、
従わせる。
力そのものではなく、
精神を”折る”。
やっぱりこの女、
やることが気持ち悪い。
そんな中。
チャオへ選択肢。
ヒスイは誰のものでもない!
大事なのは力ではない!心だ!
もちろんおいらは、
「大事なのは力ではない!心だ!」
ですよ。
ベタ?
いいんだよ!
こういう場面で格好つけなくて、
いつ格好つけるんだ!

しかしツラナミは、
その言葉すら嘲笑する。
ならば心とやらで覆してみせろ。
……と。
“想い”や”心”の力を蔑むやつこそ、
敗北フラグメーカーですよ。
絶対に後悔させてやる。
え!?ヒスイって「紋章を持つ人間」じゃなかったの!?
そして。
ここで。
今回最大の爆弾が落ちる。
ヒスイは、
ずっと隠していた自分の秘密を語り始める。
怖かった。
言えなかった。
自分を、
「人」として扱ってくれたチャオたちへ。
でも。
もう隠さない。

え?
人間じゃない?
じゃあ何?
そこから続いた言葉に、
おいら、
普通に声出た。

紋章だったの!?!?
えええええ!?
いやまってまって。
完全に勘違いしていた。
てっきりヒスイは、
強力な紋章を宿している人間だと思っていた。
違う。
ヒスイ自身が紋章だった。
これは盲点だったわ。
でも。
言われてみれば、
幻想水滸伝の世界で、
紋章そのものが意思や姿を持つこと自体は、
別にありえない話ではない。
『幻想水滸伝I&II』の星辰剣。
あれは、
夜の紋章そのもの。
ほかにも歴代作品では、
紋章の”化身”と呼べるような存在が、
物語の中に登場してきた。
だから、
設定として突拍子もないわけじゃない。
なのに。
人間の姿をして、一緒に旅をしていた女の子そのものが紋章。
ここは完全に予想できなかった。
むしろ過去作の設定を踏まえているからこそ、
「そんなのアリ!?」
ではなく、
「そういう使い方があったか!」
になる。
こういうシリーズものの新設定、
大好きだわ。
「私を宿して!」――ここで王道を真正面からぶつけてくるのか!
だが。
今回おいらが一番ぶち上がったのは、
ヒスイの正体そのものだけじゃない。
その後ですよ。
ヒスイはチャオへ語る。
自分の力を見ても、
チャオはそばにいてくれた。
いろんな景色を見せてくれた。
そして。

来る。
これは来る。
なんか来るぞ。
と思った直後。

「私を宿して!」
ええええええ!?
激アツ展開キタコレ!!!
そう来る!?
ヒスイそのものが紋章。
ならば。
そのヒスイを、
チャオが宿す。
いやもう。
これ、
ド王道ですよ。
少年漫画ですよ。
主人公が大切な仲間の力を受け継ぎ、
絶体絶命の状況から覚醒する。
何度見たか分からない。
でも。
いいんだよ。
王道は、見慣れたからつまらなくなるんじゃない。
そこへ至るまでを雑にやるから陳腐になる。
丁寧に積み重ねれば、何度見た王道だって人を震わせられる。
今回、
まさにこれだった。
ヒスイとは、
ゲーム開始直後からずっと一緒に旅をしてきた。
湖畔の里を離れ。
悩んで。
戦って。
チャオとの距離が少しずつ縮まって。
ヒスイ自身も、
自分の存在について葛藤してきた。
その積み重ねがあったうえで、
「私を宿して!」
なんだよ。
そりゃ熱いって。
ヒスイを宿したチャオ覚醒!第1章のすべてがここへ集まってくる
もちろん。
選択肢は、
これ。

受け入れるに決まってるだろ!!!
そして。
チャオへ、
ヒスイの力が宿る。

ツラナミも、
さすがに動揺。
「あれはどこだ!」
「まさか、お主が……?」
ふふ。
いいぞ。
もっと焦れ。
さっきまで圧倒的強者として、
こっちを好き放題弄んでいた奴が、
初めて予定外の出来事に取り乱す。
気持ちいい。

そして。
チャオが、
一気に強くなる。
もうね。
やっぱり完全に少年漫画。
でも。
それでいい。
いや。
それがいい。

第1章でチャオが経験してきたもの。
湖畔の里。
ヒスイ。
仲間との旅。
誰かを守りたいという気持ち。
それら全部が、
ここで一本につながったように感じた。
チャオが突然、
理由もなく強くなったわけじゃない。
ずっと一緒に歩いてきたヒスイが、
自分の意志で、
チャオへ力を託した。
だから気持ちいい。
第1章のすべての積み重ねが、ここに結実した。
お母様が悔しがっているだけで、こんなに気持ちいい
そして何より。
あれほど余裕たっぷりだったツラナミが、
明らかに苛立っている。

ああ。
気持ちいい。
もっと悔しがってくれ。
さっきまで、
人の心を弄んで。
仲間を利用して。
自分だけ高みから笑っていた。
そんな奴の想定を、
チャオとヒスイの絆が超えていく。
この対比がまた良い。
ツラナミは、
人の「心」を弱点として使った。
でも。
チャオたちは、
その「心」で強くなった。
これ、
さっきツラナミが笑っていたものに、
そのまま足元をすくわれてるんだよね。
ざまぁ!!!

ただ。
ここで終わりじゃないのも怖い。

ツラナミが、
これほどまでに紋章を求める理由。
そして、
彼女の背後にいる存在。
まだ何も分かっていない。
今回倒すべき敵というより、
ようやく巨大な敵の輪郭が見えてきた感じだ。
湖畔の里へ帰還。ヒスイはみんなへ正体を明かす
激戦を終え、
チャオたちは湖畔の里へ帰還。
そして。
ヒスイは、
ずっと隠してきた真実を、
みんなへ告白する。

自分は、
人間ではない。
人の姿を借りた、
紋章。
普通に考えたら、
かなり衝撃的な告白だ。
しかもヒスイは、
その力によって、
里のみんなを動物へ変えてしまったこともある。
リアルに考えれば、
一人くらい、
「お前のせいで大変だったんだぞ!」
と言い出してもおかしくない。
でも。

めちゃくちゃ優しい(笑)。
「マジかよ!」
「すっげぇ!」
完全に、
歓迎ムード。
これ、
良くも悪くも、
“スターリープらしいな”と思った。
『幻想水滸伝 STAR LEAP』って、
世界そのものにかなり優しさがある。
仲間や周囲の人間が、
主人公たちを支えてくれる。
少年漫画的というか。
『ONE PIECE』的というか。
過去作でいえば、幻水Vやティアクライスに近い。
仲間になったら、
基本的にはちゃんと仲間。
批判的な、皮肉的な存在は基本的にいない。
みんなが主人公達に優しい。
もちろん、
これはこれで好き。
ただ。
個人的には、
あと一人か二人くらい、
ヒスイへ反感を持つ人がいてもよかったかな、
とは思う。
そういう人がいることで、
ヒスイがもう一度傷ついたり、
それでも里のみんなが受け入れたりすれば、
さらに物語へ厚みが出る。
嫌な奴って、
その瞬間は本当に嫌なんだけどさ。
嫌いになれるキャラクターがいることも、物語の面白さの一つなんだよね。
グレイディが、
ちゃんとムカつくように。
ツラナミに、
ちゃんと苛立てるように。
もっといえば、幻水I時点のフリックは、
個人的にはわりと微妙だった。
ティル(坊ちゃん)への反発が強くてさ…。
こちとら幻水IIからシリーズファンになっているから、
IとIIでこんなに違うんかいと子供心にビビったぜ(遠い目
レックナート現る。やっぱり『幻想水滸伝』が始まる
戦いが終わり。
ヒスイの正体も明かされ。
ようやく湖畔の里に平穏が戻ってきた。
そんなところへ。
来ました。

レックナート。
うおおおおおお!!!
なるほど。
ここで来るのか。
『幻想水滸伝』シリーズを遊んできた人間からすれば、
レックナートが現れた瞬間、
もう空気が変わる。
単なる一つの事件が終わったんじゃない。
ここから、
もっと大きな運命の話が始まる。
そんな感じがするんだよなぁ。
レックナートいわく、
チャオは、
“流転の紋章”を宿す者。

そして、
27の真の紋章、
“変化の紋章”の一つの相。
さらに、
この地には宿星の集う兆しがあるという。
来ましたよ。
宿星。
この言葉を聞くだけで、
『幻想水滸伝』ですよ。
そしてレックナートから、
約束の石板
を託されるチャオ。
「ここに現れ出る仲間こそ、あなたの力です」
もう完全に始まった。
湖畔の里で暮らしていた少年が、
いよいよ108星を束ねる側へ進んでいく。
第1章を通して、
少しずつ周囲から認められてきたチャオ。
その積み重ねの先に、
ついにシリーズそのものを象徴するような役割まで与えられた。
やっぱりこの作品、
急に主人公を“選ばれし者”にするんじゃないんだよ。
ちゃんと一章使って、
そこまで歩かせてくれる。
だから気持ちいい。
ルックまで来た。嬉しい。でも未来を知っているから苦しい
そして。
レックナートが来たということは。
当然。
ルックも来る。

ぼくはレックナートさまの一番弟子ルックさ。
……うわぁ。
ルックだ。

めちゃくちゃ嬉しい。
シリーズを知っている人なら、
この少年がこれからどんな道を歩いていくのかも知っている。
だからこそ、
この頃のルックを見ると、
言葉選びが難しい部分も正直ある。
まだ普通に、
レックナートの弟子としてそこにいる。
普通に仲間になる(?)。
普通に未来へ向かって歩いている。
でも。
こっちは知ってるんだよ。
『幻想水滸伝III』まで知っている。
知ってしまっている。
だから、
幼いルックが笑っているだけで、
なんかもう切ない。
シリーズものって、
こういうのがずるいよなぁ。
その瞬間だけを見れば、
ただの懐かしいキャラクターの登場。
でも、
未来まで知っているプレイヤーにとっては、
そこに何十時間分もの記憶が重なって見える。
新しい物語なのに、
昔の記憶まで勝手に引っ張り出される。
これだから、
『幻想水滸伝』は困る。
流転の紋章は「真の紋章そのもの」ではなかった
そして。
ここからが、
たまらないところ。
ヒスイ自身から、
流転の紋章について詳しい話を聞くことになる。
真の紋章とは、
世界を創造したとされる、
27ある根源の紋章。
ここまでは、
シリーズおなじみの話。
ところが。
ヒスイが宿している流転の紋章は、
少し事情が違うらしい。
本来存在したのは、
“変化の紋章”
という真の紋章。
そして遥か昔、
その変化の紋章が、
複数の“相”へ分かれた。
そのうちの一つが、
流転の紋章。
つまり。
流転の紋章そのものが、
27の真の紋章の一つというわけではない。
大元にある真の紋章は、
変化の紋章。
流転の紋章は、
そこから分かれた一つの“在り方”。
なるほどなぁ。
ここ、
結構デカい設定じゃない?
それまでおいら、
普通に
「流転の紋章=黎明の紋章or黄昏の紋章」
くらいに考えていた。
ところが違った。
真の紋章が分かれて存在している。
しかも、
欠片でも、
半分でもなく。
“相”。
どうしたって、
輝く盾や黒き刃、門の紋章なんかを想起させられる。
「複数の相」って……いくつに分かれてんねん
そして当然、
気になることが一つ。
複数って何個だよ。
二つ?
三つ?
四つ?
もっと?
そこ言ってくれよ!
気になるじゃん!
流転の紋章が、
状態の移り変わりを司る。
実際ヒスイは、
傷ついたシャプールの肉体を治した。
人間を動物へ変えた。
そしてヒスイ自身もまた、
紋章が人間の姿を模した存在だった。
こうして振り返ると、
全部ちゃんと
“変化”
という言葉につながっているんだよなぁ。
だからこそ、
他の“相”が何なのか、
めちゃくちゃ妄想できる。
成長?
退化?
変身?
進化?
老化?
生と死?←いや、それはソウルイーター
時間による変化?
もちろん、
今のところ何もわからない。
全部おいらの妄想。
でも。
「複数の相に分かれた」
なんて設定をわざわざ出されたら、
考えるなという方が無理でしょう。
しかも、
STAR LEAPはまだ始まったばかり。
第1章ですよ。
なんかもう、
ここまでの時点で、1本のゲームをクリアしたぐらいの気持ちはあるんだけど。
冷静に考えると、序盤も序盤なんだよね。
なのにここで、
真の紋章に関するこんなデカい設定を置いてくる。
だったら当然、
これから先、
別の“相”が物語へ出てくる可能性だって考えてしまう。
誰が持っている?
ヒスイのように、
紋章そのものが人格を持っている?
それとも、
普通の宿主がいる?
そして全部集まったら、
“変化の紋章”へ戻るのか?
……ダメだ。
妄想が止まらん。
ヒスイだけじゃなかった?さらに広がっていく「紋章」を巡る謎
でもでも。
話は、
実はヒスイの正体だけでは終わってなかったんだ。
ホウから、
さらに気になる話が飛び出していた。

え。
待って。
チャオ、
ヒスイだけじゃないの!?
どうやら、
敵が狙っていた紋章には、
まだ別のものがある。
というか、本来それが狙いだったはず。
ホウが持っていた紋章。
それも、
現在はチャオへ宿っている。
一気に、
主人公の中が大変なことになってきたぞ。
しかもシャプールによれば、
敵の規模は、
一地方の事件では済まない。

赤月帝国ではない。
近隣国でもない。
さらに遠くから、
何かが動いている可能性がある。
そして、
ツラナミの使っていた劇薬。
そこからシャプールが連想したのが、
かつてのファレナ女王国の暗部。
「幽世の門」。

おお。
ここで一気に、
世界が広がった。
第1章は、
湖畔の里を守る物語だった。
でも。
その裏では、
どうやらもっと巨大な何かが、
紋章を狙って動いている。
幻想水滸伝らしくなってきたじゃないか。
最初は一つの村。
やがて国。
そして、
さらにその外側へ。
こうやって少しずつ世界が広がっていく感じ、
たまらん。
しかも、広がる先は”ファレナ女王国”
幻水Vの物語が描かれた舞台。
なるほど、だから、PVでロドネイ・ロンド・ロヴェレ学園なんて、
ファレナ女王国を匂わせていたのね。
そしてチャオは、湖畔の里の新たな里長へ
なお、怒涛の展開は終わらない。
湖畔の里で、
さらに大きな発表が待っていた。

チャオ。
里長就任。
ええええ!?
いきなり!?
まだ若いぞ!
と思ったけれど。
考えてみれば、
ここまでの旅でチャオは、
本当に大きく成長した。
湖畔の里を飛び出した頃とは、
もう全然違う。
シーリーンも言っていた。
この旅で、
チャオは驚くほど強くなった。
里のみんなからも、
頼られるようになった。
ホウからも、
認められる。
「おれなんかを遥かに超えていくぞ、こいつは」
いや。
いいねぇ。
主人公だねぇ。
そしてシャプール。
弟子が自分を超えることについて聞かれて、
相変わらず淡々と、
ちょっと嬉しそう。
この旅で積み重ねた関係が、
最後にこういう形で返ってくるの、
好きだなぁ。
終わりに|王道は、まだこんなにも熱い
いや。
第1章。
めちゃくちゃ良かった。
特に今回。
ヒスイの正体が、
流転の紋章だったこと。
そして。
そのヒスイを、
チャオが宿すこと。
正直、
どちらも予想していなかった。
ヒスイの正体については、
「紋章を宿した特別な少女」
くらいに考えていたし、
そこから人間そのものではないという方向へ行くとは、
完全に盲点だった。
そして、
「私を宿して!」
からの主人公覚醒。
展開だけ抜き出せば、
ものすごく王道。
何十年前から、
ゲームでも漫画でもアニメでも、
何度となく見てきた展開だと思う。
でも。
めちゃくちゃ熱かった。
結局、
王道って、
王道だから古くなるんじゃないんだと思う。
王道は、見慣れたからつまらなくなるんじゃない。
そこへ至るまでを雑にやるから陳腐になる。
丁寧に積み重ねれば、何度見た王道だってまだ人を震わせられる。
ヒスイとの旅。
チャオの成長。
湖畔の里のみんな。
シャプール。
ホウ。
オルハン。
シーリーン。
そして、
ずっと裏で動いていた敵。
それらを一章かけて積んできたからこそ、
最後の覚醒が、
ちゃんと熱かった。
そして物語は、
湖畔の里だけでは終わらない。
紋章を狙う謎の組織。
遠方にいると思われる黒幕。
ツラナミ。
そして、
チャオに宿った複数の力。
第1章が終わったというより。
ようやく、本当の『幻想水滸伝 STAR LEAP』が始まった。
そんな感覚すらある。
……いやぁ。
続き、
やるしかないでしょ。
ビッキー。
祝いの飯、
頼むわ。
次の冒険へ行く前に、
腹いっぱい食べよう。
まぁ、キミはいつも通り、食べられないんだろうけど。

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