
ティザーでは“帰ってきた”と感じた
そして今回――“物語が始まった”と感じた。
※公式ストーリートレーラー
“物語が始まった”と感じた
間違いない、“物語が始まった”と感じた
ティザートレーラーを見た時は、
「ああ、帰ってきた」と思った。
でも、今回のストーリートレーラーは違う。
「始まった」と感じた。
世界観の紹介じゃない。
雰囲気でもない。
ちゃんと、
“物語”が動いている。
主人公がいて、
ヒスイがいて、
守るべきものがあって、
奪おうとする存在がいる。
小さな物語が、
確かに、動き出している。
だから思った。
これはもう、“始まっている”と。
ストーリートレーラーで分かること
- 太陽暦453年が舞台
- 里が襲われ、主人公が旅に出る
- ヒスイ、シーリーン、シャプールが序盤の仲間
- グレッグミンスターやマクドール邸の登場
- ビクトール、フリック、オデッサなど過去キャラ登場
- 戦争パート、帝国勢力の存在
- レックナートとルックの登場
- “紋章とその力を巡る物語”と明言
太陽暦453年が舞台。
幻水Iから4年前が舞台。
赤月帝国の帝都グレッグミンスターから東に位置する、
大樹がそびえ立つ湖畔の里が物語の舞台。
里が、紋章を狙う”何者か”に襲われ、壊滅。
主人公達は、里の復興の為に、旅立つ。
主人公は、里長の息子。
いかにも幻水シリーズの主人公といった風体。
主人公の屋敷の使用人がヒスイ。
彼女が物語のキーパーソンの模様。
主人公の幼馴染であり、
里外の討伐依頼を請け負う討伐屋がシーリーン。
幼馴染は男の子であって欲しい気持ちがあるのは内緒。
主人公の武術の師匠であり、
執事でもあるシャプール。
スピンオフ漫画の主人公。
動画をみる限り、
序盤はこの4人(主人公、ヒスイ、シーリーン、シャプール)が
メインPTになる模様。
主人公、メインヒロイン、幼馴染、師匠にして漫画版主人公。
王道を地で行く構成に、心の奥を静かに掴まれてしまう。
旅の途中では、当然ながら出会いがあり、
まずは乱凛天。
ランラン、リンリン、テンテンなる3人娘による、手練れの用心棒。
幻水IIでトラン共和国への道を練り歩いた方からすれば、
エンカウントした記憶が蘇えると同時に、
用心棒という扱いに、身体の奥がざわついたはず。
旅の途中なのか、あるいは目的地なのか。
主人公たちは、帝都グレッグミンスターへ向かう。
栄えし黄金の都には、”マクドール邸”なる大邸宅があり、
人によってはシチューの匂いがふわりと届いたかもしれない。
そして、グレッグミンスターで行われる婚姻式。
アキレスとオデッサのそれは、
決して幸せに包まれたものではなく…
血の匂いや剣戟の音が鳴り響く。
望まない結末が浮かんでしまう。
ビクトール、フリック、ハンフリー、オデッサ。
ティザートレイラーの段階で姿をみせていた彼らに加えて。
レックナートとルックも登場。
新たな宿星が集う兆しを語るレックナート様から、
この人がいるからこそ108星の物語ははじまるんだと確信させてくれる。
信頼と安心が違う。
そして、何より、ルック。
Iの頃よりも幼い姿。
I→II→IIIと彼の生き様をみてきた方は、
どんな気持ちで彼を見つめているのか。
悪役が型にはまっているラグナル。
みるからに敵対者の彼の得物は鎌。
幻水シリーズで鎌とは珍しい。
ただの小悪党で終わらずに、人間ドラマを見せてくれそう。
トレーラーの最後では、
『紋章とその力を巡る物語』と銘打たれている。
そして、今回主軸となる27の真の紋章は『変化の紋章』。
変化の紋章といえば、シンダル族。
幻想水滸伝シリーズでは超技術を所持し、
その技術を使う者こそいたものの、
いまだ姿を現さない謎に包まれた存在。
その彼ら所持しているとされる”変化の紋章”に、
ついに物語の焦点が当てられた。
幻水シリーズといえば、
主人公が真の紋章を宿すことが通例(※一部例外あり)
今作の主人公が変化の紋章を宿すのか。
宿すならば、シンダル族なのか。
しかし、ホウの出身は群島諸国(※漫画版で明言されている)
ホウの血筋ではシンダル族ではない。
なら主人公の母がシンダル族なのか。
あるいは、そもそも、主人公とホウは血が繋がっていないのか。
もっとも、真の紋章は、
必ずしも人間が宿さなければならないものではなく、
覇王剣や星辰剣のような存在もある為、
主人公の持つ”錫杖”に変化の紋章が宿っている可能性もある。
というか、個人的には、そうだと思っている。
Vの主人公が黎明の紋章を宿していたことを鑑みると、
スターリープの主人公も、不老にはならず、
人として大切な人達と同じ時間を生きる為に、
変化の紋章を宿さないのではないか。
いずれにせよ、
シンダル族との関係。
主人公との関係。
ここは、間違いなく、物語の核になる。
このトレーラーから見える“3つの物語構造”
※出典:KONAMI公式YouTube『幻想水滸伝スターリープ ストーリートレーラー』より引用

幻想水滸伝は“世界”じゃなくて“人と国”の物語
今回のストーリートレーラーで描かれている物語は、
とても“個人的なところ”から始まっている。
里が襲われる。
守るべき場所が失われる。
だから、主人公は旅に出る。
つまり、きっかけは、とても小さい。
世界の危機でも、
国家間の戦争でもない。
ひとつの里。
ひとつの生活。
そこから始まっている。
でも、ここが幻想水滸伝なんだよ。
旅に出ることで、
出会いが生まれる。
仲間が増える。
そして、気づけば――
“時代を動かしてしまう物語”になっていく。
帝国。
戦争。
紋章。
個人の問題だったはずの物語が、
いつの間にか、
時代そのものを巻き込んでいく。
この“広がり方”こそが、幻想水滸伝だ。
だから今回も思った。
ああ、これは――
ちゃんと幻想水滸伝しているな、と。
“紋章を巡る大きな流れ”
幻想水滸伝において、
紋章は“ただの力”じゃない。
それは、
“人を変えてしまうもの”だ。
強大な力を持つがゆえに、
求められ、
奪われ、
争いの原因になる。
今回のストーリートレーラーでも、
里が襲われる理由は、
紋章にあることが示唆されている。
つまり、
すべての始まりは、”紋章”だ。
でも、ここが幻想水滸伝らしいところで、
その争いは、
いきなり世界規模にはならない。
ひとつの里。
ひとつの勢力。
そこから、少しずつ広がっていく。
帝国。
戦争。
勢力同士の衝突。
紋章は、“時代の流れ”を生む装置なんだと思う。
人の意思だけではどうにもならないものがあり、
それに巻き込まれていく人々がいる。
運命ともいえる、大きなうねり。
抗えない”それ”があるからこそ、
幻想水滸伝の物語は、
人間ドラマとして成立する。
“個人と世界の接続”
“個人と時代の接続”
今回の物語の出発点は、
あくまで“個人の願い”だ。
里を守りたい。
失った場所を取り戻したい。
それだけのはずだ。
でも、
幻想水滸伝は、そこで終わらない。
旅に出ることで、
人と出会い、
勢力と関わり、
選択を迫られる。
そのひとつひとつが、
👉 少しずつ、時代の流れと繋がっていく。
帝国。
戦争。
紋章。
主人公が望んだわけではなくても、
行動した結果として、
大きな流れの中に組み込まれていく。
ここが、幻想水滸伝の面白さだと思う。
世界を救う為に戦うんじゃない。
でも、
気づけば、時代を動かしてしまっている。
個人の物語が、
国や歴史と重なっていく。
だからこそ、
この物語は“群像劇”になる。
RPG黄金期キッズとしての本音
※出典:KONAMI公式YouTube『幻想水滸伝スターリープ ストーリートレーラー』より引用

スターリープは、極めて丁寧に”積み重なって”いると思う。
動画を観る限り、作品のクオリティは極めて高い。
ストーリーの、グラフィックも。
随所で過去作へのリスペクトを感じられ、
それていてチープにならずに今の時代で通用する表現になっている。
作品のクオリティだけじゃない。
初回特別オーケストラ演奏による公式Youtube動画であったり、
幻想水滸伝I&IIのリマスターをまずは1stステップとして展開し、
その後の2ndステップとしてスターリープやアニメ化を実施するという、
スターリープのみではなく幻水シリーズ自体のIP展開の仕方が非常に練られている。
不安は、もちろんある。
でも、安心できるんだ。
おいらは、FCからゲームに触れて、
SFC→PS1→PS2のRPG黄金期を生き抜いてきた。
幻水だけじゃなく、多くのRPGに夢を魅せてもらった。
アークザラッド、ブレスオブファイア、
ワイルドアームズ、ヴァルキリープロファイル。
あの頃のRPGで、今尚続いている作品は決して多くない。
夢の続きをみるチャンスが皆無だったわけじゃない。
アークザラッドでいえば、アークザラッドR。
ブレスオブファイアでいえば、ブレスオブファイア6。
スマホゲーの時代に、基本無料ゲームとして復活もした。
でも、決して長くは続かなかった。
理由は分からない。様々な要因があると思う。
ただ、個人的には、”流れを作れなかった”からだと考えている。
ゲームひとつをとっても様々なIPが溢れ、
ゲーム以外にも多くのコンテンツが楽しめる現代において、
生半可な作品では、ユーザーの愛(時間とお金)を勝ち得るのは難しい。
そして、それを分かっているからこそ、
幻想水滸伝シリーズは、
基本無料ゲームのスターリープ、
誰でも視聴できるアニメ、
往年のファンを唸らせる博物館、
2.5次元ファンへのアプローチ舞台といったように、
多大なコストをかけてくれているのだと思う。
だから、スターリープはもちろん、
幻想水滸伝というIPそのものの復活に
安心できるんだ。
決して手放しではない。
でも、こんなに“信じてしまっている”のが、
自分でもおかしいと思う。
終わりに
ティザーで感じた「帰ってきた」。
そして今回感じた「始まった」。
この2つが揃った。
だから思う。
今回は、“続く”。
幻想水滸伝の物語は、
終わったものじゃない。
また、積み重なっていく。
その最初の一歩が、
このストーリートレーラーなんだと思う。

コメント