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※当記事は幻影戦争のネタバレを含むから注意!
FFBE幻影戦争の、剣と魔法のメインストーリーを追う記事!
今回は、メインストーリー 第3部 第7章 第1節 “それぞれの想い”のまとめ!
各バトル毎のシナリオ概要と感想を記していくよ!
ヴィネラの腰の剣
誰かのために
ヴィネラは、マシュリーと再会した。
ヴィネラは、
ムラガの娘と偽ってホルンに嫁いだことを、
心から詫びる。
どのような罰でも甘んじて受ける覚悟はある。
ただひとつだけ――
ダリオの子であるダリアだけは、
どうか助けてほしいと懇願した。
だがマシュリーは、
その言葉そのものを否定する。
そもそも、
ヴィネラが罰を受ける必要などないのだと。
確かに、偽りの娘としてホルンに嫁いできた。
けれど、
ダリオと愛し合うことで、
ヴィネラは変わった。
「おかえりなさい、義姉上……」
マシュリーは、
そう言って優しく迎え入れる。
――その直後だった。
突然、マシュリーに発作が起きる。
それは、ダリオと同じ病だった。
次の瞬間、
ヴィネラの腰に差した刀剣が、
淡く、しかし確かに光り輝き始める。
ダリオの剣――霞夜(かすみよ)。
その光は、
どこか懐かしく、
ダリオの微笑みのように、
優しく、あたたかかった。
ダリオは、
自分の体の奥から際限なく湧き出す魔力に、
生前から苦しんでいた。
そして悟っていたのだ。
自分の最期が、そう遠くないことを。
だからこそ彼は、
剣に自身の魔力を注ぎ込んでいた。
――誰かを守るために。
ダリオの剣の力なのか、
マシュリーの発作は、ひとまず収まる。
だが、安堵する間もなく、
今度は陣痛が始まった。
モントに、
一刻も早く知らせる必要がある。
タイタスとティレルの二人が、
その役目を名乗り出た。
……六振りの刀剣。
そのうちの一振りが、
ダリオの剣だったという事実。
しかもそこには、
ダリオ自身の魔力が込められている。
使えば減り、
決して補充はできないだろう。
それでも――
これほどまでに頼もしい武器が、
他にあるだろうか。
探し求めていたはずのものは、
実は最初から、
すぐそばにあった。
物語はまたひとつ、
こちらの想定を、
静かに、しかし確実に上回ってきた。
タイタスの生き方
何もない1
タイタスとティレル。
これまで、
ほとんど言葉を交わしたことのない二人だった。
モントのいるオウィス城へ向かう道中、
ふとしたきっかけで、
互いの出身について話をする。
タイタスは、
どこの国にも属さない田舎の村の出身だという。
だからこそ、
フェネスという“祖国”を持つティレルを、
少し羨ましく感じていた。
その言葉に、
ティレルは驚いた表情を見せる。
フェネスと聞けば、
大抵の人間は眉をひそめる。
そんな反応をされることの方が、
よほど多いからだ。
それでもタイタスは言う。
いくら祖国でも、
間違っていると思えば異を唱える。
その生き方は、立派だと。
一方で、
タイタスは自分のことを語る。
自分には、
語るほどの過去はないのだと。
感動した兄を連れ戻すために、
妹と一緒に旅に出ただけ。
それだけの話だと、
少し自信なさげに笑う。
その兄は、
六振りの刀剣を探すと言っていたらしい。
女の尻ばかり追いかけているように見えるが、
その一方で、
いろいろな人を助けてもいる。
タイタスは、
兄のようなことは、
まだ自分にはできないかもしれないと言う。
それでも――
誰かの役に立ちたいという気持ちはある。
胸を張って、
父のもとへ帰りたいからだ。
タイタスとティレル。
二人とも、
どういう信念のもとで行動しているのかが、
これまでしっかり描かれてきたキャラではなかった。
ティレルが、
ヴィネラを想い、
彼女のために生きていることは伝わってくる。
だが、
なぜそうなったのかまでは、
まだ語られていない。
タイタスに至っては、
描写そのものが少ない人物だった。
けれどこの会話で、
彼の人となりは、はっきり見えた。
何者かになりたくて、
もがいている若者。
可能性に満ちた存在だ。
……それだけじゃない。
タイタスの兄は――
ハウレット、なのか?
六振りの刀剣という、
幻影戦争の根幹に関わる存在と、
こんな形でつながってくるとは。
四方からではない。
完全に、死角から殴られた。
――この感覚、嫌いじゃない。
※バトルのみでシナリオ無し
何もない2
バトルのみでシナリオ無し
天異によるエキシアの排除
排除の意思
エキシアは、
ギルガメッシュの城を後にした。
気づけば、
ブロンウィルとシェルヴァは、
まだその後ろを歩いている。
「やるべきことは、もう終えたはずよ」
そう告げるエキシアに、
二人は食い下がる。
あれほど、
教皇庁の腐敗を聞かされておいて、
今さら戻れというのか――と。
エキシアは静かに答える。
ここから先は、
天異との命を賭けた戦いになるのだと。
その言葉が終わるより早く、
異変は起きた。
天異が生み出した魔物が、
彼女たちの前に現れたのだ。
天異との距離は、
あまりにも遠い。
それでも、
魔物は迷いなくここへ来た。
――狙いは、エキシア。
この事実が意味するものは、
あまりにも重い。
天異は、
エキシアを見過ごせない存在だと判断した。
排除すべき脅威として、
明確に認識したということだ。
ブロンウィルとシェルヴァは、
即座に剣を取る。
エキシアこそが、
アードラの希望だと。
だからこそ、
守ると決めたのだ。
六振りの刀剣は、
忌刀マサチカへ至る鍵。
そして忌刀マサチカは、
天異が“進化”する可能性を秘めた、
諸刃の剣でもある。
だが――
エキシアは違う。
彼女は、
天異にとって
ただただ脅威でしかない存在だ。
何度も、
何百年も、
歴史を繰り返し、
命を懸けて戦ってきた者。
その積み重ねが、
ついにこの瞬間、
“最大の壁を越える力”として結実した。
エキシアが、
幻影戦争という物語の中で、
ここまでの存在になったこと。
その時間の重さを思うと、
不思議と胸が、あたたかくなったよ。
天異による究極の銃の排除
吉兆1
ハインドラでは、
究極の銃の開発が進められていた。
基盤となっているのは、
ウェズエットが開発した魔力増幅装置を備えた砲台。
その威力は、
ウェズエットの魔導砲と同等にまで引き上げられている。
だが――それでも足りない。
天異のまとう堅固な外殻は、
その威力ですら貫通できなかった。
銃の出力を上げること自体は可能だ。
しかし、その代償はあまりにも大きい。
射手にかかる精神的負荷が激増し、
耐えきれなければ、
銃撃の瞬間に命を落とす。
ウェズエットの魔導砲。
そして、ジェーダンが呼び出した《光輝》。
二つの威力は、ほぼ同等だった。
だが――
《光輝》でさえ、
天異に傷ひとつつけることはできなかった。
それでも、
方向性は間違っていない。
ジェーダンを信じ、
銃の威力をさらに高める。
その覚悟を固めた、そのときだった。
工房の外に、
天異が生み出した魔物が姿を現す。
それを見たアライアは、
即座に理解した。
――吉兆だ。
取るに足らない存在なら、
天異は、わざわざ魔物を差し向けたりしない。
つまりこれは、
工房で生まれつつある“究極の銃”を、
天異が脅威として認識した証だ。
天異が警戒しているのは、
エキシアだけではなかった。
究極の銃――
そして、その担い手であるジェーダンもまた、
明確に視界に入っている。
もう一人の主人公とも言えるジェーダンのための究極の銃。
天異がここまで警戒する以上、
おいらの想定以上に、
とんでもない破壊力を秘めているのだろう。
……モント推しとしては、
正直、悔しい。
胸が張り裂けそうだ。
モントにも究極の剣をくれよ……ッ。
とはいえ、
真に恐るべきは、やはり天異だ。
アムネリスと融合しているからなのか、
それとも別の理由があるのか。
天異は、
遠く離れた場所で生まれつつある脅威すら、
正確に感知している。
でなければ、
魔物を差し向けるなどできるはずがない。
このままでは、
六振りの刀剣すら狙われるだろう。
希望が見え始めたその瞬間に、
脅威もまた進化していく。
――静かなチキンレースが、
もう始まっている。
※バトルのみでシナリオ無し
吉兆2
バトルのみでシナリオ無し
エンゲルベルト 再び
胸騒ぎに背を押され1
武器商人ギルドは、
忽然と姿を消していた。
モントたちが、
天異の覚醒前に新たな武器を整えようとしていた計画は、
ここで頓挫する。
天異の硬い外殻の前では、
多くの剣が役に立たず、
すでに使い物にならなくなっていた。
武具の調達に頭を悩ませるモントたち。
だが、そこへロゼルナが現れる。
武具は確保できた――と。
ウェズエットから、
大量の武具を運び込んできたのだ。
ひとまず、
数は揃った。
戦である以上、
武具の調達は欠かせない。
まとまった数が用意できたこと自体は、
素直に安堵できる材料だ。
だが――
相手は天異だ。
一般兵の武器をどれだけ揃えたところで、
天異そのものに通じるとは、とても思えない。
もっとも、
モント自身もそこは理解しているはずだ。
おそらくこれは、
天異が生み出す魔物と戦うための備え。
本命ではない。
一方その頃、
ホルンからオウィス城へ合流していたエンゲルベルトは、
落ち着かない様子を見せていた。
理由は、はっきりしない。
だが――
胸騒ぎがする。
その違和感を、
彼は無視しなかった。
天異の様子を、
自分の目で確かめに行く。
エンゲルベルトは、そう決断する。
彼の胸騒ぎは、
あまりにも的確だ。
プレイヤー視点では、
それが正しい選択だと、すでに分かってしまう。
天異が再び目を覚ましたことを、
まだモントたちは知らないのだから。
その事実を伝える役目を、
担うのは――
おそらく、エンゲルベルトだ。
派手な出来事は起きていない。
だが、
確実に次の局面へと向かっている。
静かに、
物語のページがめくられていく。
※バトルのみでシナリオ無し
胸騒ぎに背を押され2
バトルのみでシナリオ無し
タイタスとティレルが胸を張るために
同じことを
タイタスとティレルは、
同じことを考えていた。
言葉にしなくても、
不思議と分かってしまったのだ。
まずは、
モントにマシュリーの出産のことを伝える。
それは当然、果たすべき役目だ。
だが――
それが終わったら。
二人は、
天異と戦うつもりでいた。
タイタスは、
誰かの役に立ちたかった。
天異と命を懸けて戦う兵士が、
これだけ大勢いる。
ならば、自分もその中に加わりたい。
そう思ったのだ。
そしてティレルも、
まったく同じことを考えていた。
タイタスとティレル。
幻影戦争において――
いや、多くのRPGにおいて、
実はかなり貴重な存在だと思う。
主人公としての少年キャラクターは多い。
だが、
“仲間”として並び立つ若い男性キャラクターは、
驚くほど少ない。
主人公を目立たせるための構造なのかもしれない。
でも、個人的には、
あまり好きじゃない。
なぜなら――
おいらは、少年キャラクター推しだからだ。(聞いてない)
幻影戦争は群像劇だ。
登場人物は多い。
その中で、
少年キャラクターの数は決して多くない。
それでも、
こうしてちゃんと出番が与えられる。
意思を持ち、
覚悟を選ぶ場面が描かれる。
何者かになりたくて、
それでもまだ何者でもない。
無限の可能性を秘めた少年たち。
だからこそ、
おいらは応援したい。
タイタスとティレルが、
胸を張って戦場に立つその日を。
天異vsエンゲルベルト
血臭の正体
エンゲルベルトは、
天異の眠る森へとたどり着いた。
足を踏み入れた瞬間、
彼は察する。
血の匂いだ。
そして、その直後。
天異が生み出した魔物が姿を現した。
エンゲルベルトはそれを退ける。
だが――
森の空気が、明らかに変わった。
静まり返る木々。
重く沈む気配。
そこに、
天異が現れる。
もはや疑いようがない。
天異は、完全に目を覚ましていた。
この事実を、
一刻も早くモントに知らせなければならない。
エンゲルベルトは即座に決断する。
自分が、天異を引きつける。
その間に、知らせを届けさせる。
フェデリカに向かって叫ぶ。
急ぎ、オウィス城へ。
モントに伝えろ――と。
エンゲルベルトは、
一人で天異の前に立つ。
勝てるとは思っていない。
それでも、
時間は稼げると判断した。
だが――
その見積もりが甘いことは、
本人が一番よく分かっているはずだ。
それでも、
引き受けた。
誰かがやらなければならない役目だからだ。
一方その頃、
ザザンたちのもとに、
瀕死のシャルゼが合流する。
少しだけ休ませてほしい。
そう頼んだ後、
シャルゼは状況を整理する。
サーダリーは、
ジェーダンと刃を交えた後から姿を消している。
負傷している可能性が高い。
その様子を探るため、
ドランドとガーガスに向かうよう指示した。
そしてルアーサは、
はっきりと異変を感じ取る。
天異の眠る森から、
何かが――動いた。
まさか、
目覚めたのか…
天異との戦いが、
再び始まった。
その初戦を飾るのが、
まさかエンゲルベルトになるとは思わなかった。
しかも、
単騎でだ。
彼の目的は、
あくまでも時間稼ぎ。
勝てるつもりはない。
だが、
時間を稼げると考えていること自体が、
あまりにも危うい。
嫌な予感しかしない。
まさに、その言葉通りだ。
一方で、
ザザンたち小悪党チームにも、
確実に役者が揃いつつある。
シャルゼが加わり、
それなりに場は引っかき回されるだろう。
だが、
絶対に負ける人たちが、
ここにいる。
どんな負け方をするのか。
分かっているはずなのに、
どうしても目を逸らせない。
抑えようとしても抑えられない、
胸のざわめきが、確かにここにあった。
終わりに
それぞれの想いが、
静かに、しかし確実に動き出した章だった。
ヴィネラは、
過去の偽りと罪を受け入れたうえで、
誰かのために生きることを選んだ。
ダリオの剣は、
その選択が決して独りよがりではなかったことを、
はっきりと示してくれた。
タイタスとティレルは、
まだ何者でもないまま、
それでも前に出る覚悟を決めた。
英雄でも、特別な存在でもない。
それでも胸を張って戦場に立とうとする姿は、
群像劇である幻影戦争だからこそ描ける美しさだと思う。
一方で、
エキシアと究極の銃という二つの希望は、
天異から明確に“排除対象”として認識された。
希望が見えた瞬間に、
それを潰しにくる存在。
天異という脅威の底知れなさが、
これ以上なくはっきりした章でもあった。
そしてエンゲルベルト。
誰よりも早く胸騒ぎを感じ取り、
誰よりも早く“始まってしまった”ことを理解した男。
勝てないと分かっていても前に立つ。
その姿は英雄というより、
父であり、騎士であり、
責任を引き受ける大人の背中だった。
この章で描かれたのは、
勝利への道筋ではない。
誰が正しいかでもない。
それぞれが、
「なぜここにいるのか」
「何のために戦うのか」
を自分自身に問い、
答えを出し始めたという事実だ。
だからこそ、
ここから先は優しくない。
準備の章は終わり、
覚悟の章も終わった。
これから描かれるのは、
誰が生き残るかではなく、
誰が何を失うのかの物語だ。
希望は確かに集まりつつある。
だが同時に、
天異もまた進化し、牙を剥いている。
期待と不安が同時に膨らんでいく。
胸がざわつくのを、
もう止めることはできない。
幻影戦争・第3部。
ここからが、
本当の正念場だね。

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